松本剛明総務相は7日午前の記者会見で、放送法の「政治的公平」に関する政府内のやりとりを記した文書について「全て総務省の行政文書であることが確認できた」と認めた。同日午後に公表する準備を進めていることを明らかにした。一方で、文書の一部には記載内容の正確性が確認できていない文書があるとも指摘した。
【立憲・小西洋之氏が公表した政府の文書】
文書は、立憲民主党の小西洋之氏が2日に公開。従来は、放送法上の政治的公平性について「放送事業者の番組全体を見て判断する」としてきた政府解釈に「一つ一つの番組を見て、全体を判断する」との補充的解釈が加わるまでの首相官邸と総務省の協議の経緯などが記されている。
松本氏は、これまで作成者や作成経緯が不明な文書もあるとして、文書が行政文書に該当するかどうかも含め「精査中だ」と説明してきた。