国際スキー連盟(FIS)は4日、公式サイトで、ノルディックスキーのジャンプ男子で圧倒的な強さを誇り「鳥人」と呼ばれたマッチ・ニッカネン氏(フィンランド)が死去したと伝えた。死因は不明。
冬季五輪で金メダル4個を獲得するなど、驚異的な強さを誇った伝説のジャンパーの死に、現在、ワールドカップ参戦中の“レジェンド”葛西紀明(46)は自身のブログで「ご存知の方もいるみたいですが、あの憧れのヒーロー『マッティ・ニッカネン』が昨日の夜亡くなったというニュースが」と言及。
「今朝フィンランドチームのコーチからそのニュースを聞いてショックをうけました」といい「小さい頃からの憧れのヒーローが亡くなるのは非常に寂しいです」とつづった。
ニッカネン氏のスキー人生はまさに栄光そのもので、フィンランドでは知らぬ者がいないほどの国民的英雄だ。しかし、合宿や遠征時に飲酒がもとでチームメートに暴行を働くなど、たびたび問題を起した。引退後も2004年に殺人未遂事件を起して実刑判決を受けて服役。翌年に釈放されると、すぐに虐待事件で有罪になるなどトラブルが多かった。
葛西は「ニッカネンが選手を引退してから色んな凄まじい人生だったと思いますが、僕の中では永遠に憧れのヒーローです。御冥福をお祈り申し上げます」と早すぎる死を悼んだ。