ノルディックスキーのワールドカップ(W杯)ジャンプ男子は19日、スイスのエンゲルベルクで個人第6戦(HS137メートル、K点125メートル)が行われ、葛西紀明(43=土屋ホーム)が131・5メートル、134メートルの合計273・5点で3位入賞。今季初の表彰台に立ち、自身の持つW杯最年長表彰台記録を更新した。
好天に恵まれた条件の中での一戦。1回目直前の試技をただ1人休んで体力を温存した葛西は130メートルを超える好飛躍を見せたものの、プレブツら上位陣がさらに飛距離を伸ばして12位と出遅れ。それでも2回目には134メートルまで伸ばして順位を3位まで上げ、W杯最年長表彰台記録を43歳196日とした。
ペテル・プレブツ(スロベニア)が139・5メートル、134メートルの297・1点で今季2勝目、通算8勝目。弟の16歳、ドメン・プレブツが2位。日本勢は伊東大貴(雪印メグミルク)が18位、作山憲斗(北野建設)は26位。栃本翔平(雪印メグミルク)、小林潤志郎(同)、竹内択(北野建設)は2回目に進めなかった。
▼葛西紀明の話 まさか。信じられない。今季は(表彰台に立つのが)厳しいかなと思っていた。こうなると欲も出てくる。上を目指していければ。