14日午後、滋賀県高島市にある陸上自衛隊の演習場で、訓練中の部隊が発射した迫撃砲弾が誤って演習場の外に飛んで道路を直撃し、道路の破片が民間の車に当たったという情報があり、陸上自衛隊が確認を急いでいます。これまでのところ、けが人の情報はないということです。
防衛省によりますと、14日午後、滋賀県高島市にある陸上自衛隊の饗庭野演習場で、迫撃砲弾を発射する訓練を行っていたところ、誤って1発が演習場の外に飛んで道路を直撃した可能性があるということです。
路面の破片が民間の車に当たったという情報がありますが、これまでのところ、けが人の情報はないということです。
当時、訓練を行っていたのは、大阪・和泉市にある陸上自衛隊信太山駐屯地に所属する第37普通科連隊だということです。
陸上自衛隊は当時の詳しい状況の確認を急いでいます。
防衛省 人的被害の報告はなし
岩屋防衛大臣は自民党の会合で「きょう午後1時半ごろに、滋賀県の陸上自衛隊饗庭野演習場で事故が起こったとの報告がある。まだ詳細はわからないが、わかりしだい報告したい。このあと対応にあたる」と述べました。
防衛省関係者によりますと、対戦車誘導弾が演習場の敷地外に落下したという報告があり、午後4時すぎまでに、人的被害の報告は入っていないということです。
また、民間の車両に弾が当たったという情報もあり、確認を急いでいます。
饗庭野演習場では過去に事故も
滋賀県高島市の陸上自衛隊の饗庭野演習場は、市役所から西に1キロ余り離れた山の中にあります。
饗庭野演習場では、3年前の平成27年7月に、およそ2.5キロ離れた住宅の天井に穴が開き、部屋から訓練で重機関銃から発射された銃弾が見つかりました。
この問題で高島市は、必要な場合は、市が訓練の中止を求めたり演習場に立ち入りしたりする覚書を、自衛隊と結んでいます。