「なおみ」と名付けられたキタゾウアザラシ=鶴岡市立加茂水族館で2018年9月18日、長南里香撮影
昨年10月に保護した雌のキタゾウアザラシの名前を公募していた山形県鶴岡市立加茂水族館は1日、名前を「なおみ」と決めた。テニスの4大大会のシングルスで日本選手初優勝を飾った大坂なおみ選手にあやかり「愛され、すくすくと成長してほしい」と期待している。
9月に募集したところ、1155通の応募で最多25票を集めた。大坂選手は同月に全米オープンを制した。
北米の太平洋側に生息し、国内では2例目の保護。職員らは「きっと福の神に違いない」などと話しながら、愛情を注いで大事に飼育してきた。当初は衰弱して食欲がなかったが、273キロだった体重は470キロまで増え、体長も3メートルを超える。奥泉和也館長は「まだ4歳ぐらいの幼獣。アジやサバなどをもりもり食べて、健康に育ってほしい」と話している