鶴岡市立加茂水族館(奥泉和也館長)で15日、今年3月26日に生まれたゴマフアザラシの赤ちゃんが死んでいるのが見つかった。排水口に頭部がはまった状態で発見されており、吸い込まれて身動きが取れなくなったとみられる。
同館飼育課によると、15日午後2時ごろ、給餌のためプールに向かった飼育員が、底に沈んで動かなくなっているアザラシを見つけた。網ですくおうと触れても反応がなく、約50分後に引き上げたが、呼吸はなかった。監視カメラの映像で同1時15分ごろに、排水口付近に潜っていく様子が確認された。
排水口は直径が約15センチ。格子状のふたを備えているが、留め具が外れていた。掃除で取り外すことがあるという。同館は留め具の取り付けが徹底されていなかったとし、「管理が不十分だった。再発防止に努める」としている。
同館は16日以降、県庄内家畜保健衛生所に解剖を依頼し、アザラシの詳しい死因を調べる。