最上川では、水位が下がっている影響で酒田市の河口付近で海水が最上川に流れ込む量が増え、川の水の塩分の濃度が高くなり、市は水道水の浄水作業が困難になったとして２８日朝から近くの浄水場の取水を停止しています。
今のところ水道水は使えますが、２９日の朝まで取水停止が続けば対応を検討するということです。
浄水場への取水を停止しているのは、酒田市の最上川の河口付近にある小牧浄水場です。
市によりますと、県内で雨が少なく、最上川の水位が下がっている影響で、２８日朝から河口付近では海水が川に入り込む量が増え、塩分濃度が高い状態が続いているということです。
最高でふだんの６０倍ほどの塩分濃度となっているため、市は、法律で定められた塩分濃度にまで下げる浄水処理が困難だとして、２８日午前５時半に浄水場の取水を停止しました。
小牧浄水場では、県が管理する水道とともに市街地のおよそ３万３０００世帯に給水していますが、酒田市は現在、県からの水の供給量を増やした上で、水圧を１０％下げる対応を行っていて、断水している世帯はなく水道水は使えるということです。
ただ、２９日朝まで取水の停止が続けば浄水場に貯めてある水がなくなる可能性があるとして対応を検討するということです。
