夜だるま昆布長の、カウントギリギリ!(;゚д゚)(つд⊂)

Yahoo!ブログより移籍いたしました、夜だるま昆布長と申します。自身障がい者で、施設に通所しながら、日々アビリンピックの練習や、個人新聞を製作しています。Officeむいんぐ代表。林家木久扇名付け人です。山形県鶴岡市。

平昌パラリンピックで、日本のバリアフリーの在り方を考えてみた。

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 熱戦が続き、最多10個、日本選手最年少記録、最多5コのメダルなど、記録ずくめだった平昌パラリンピックも終わり、次は春の選抜に目を向ける季節になりました。

 ドイツで、「負傷した軍人のリハビリ」としてスタートしたパラリンピックは、単に「ハンディを抱えるものが克服して競技に挑み、感動を与える」から、もはや一アスリートとして対等に応援する方向に、よりレベルアップしたと思います。
 わたしの後輩も、小学校時代は体が弱かったのに、ロンドンパラで車いすバスケット代表として活躍し、いま仙台でプロ車いすリーグの一員として活躍しています。

 今回のパラを見て感じたこと。「東京は受け入れ態勢が大丈夫なのか」ということ。

 選手村はそれなりの対応をしているでしょうが、観客、観光客のこと。
 ことしから柔道や空手の会場となる武道館は、桂歌丸師匠が「あそこは階段だらけで嫌なんですよ」というぐらい車いす席もなかったが、今回第2武道場建設に合わせ、8月の「24時間テレビ」終了後から使用禁止にして工事に入ります。

 ボクシングの会場となる国技館はこちら。
バリアフリーチェック、公共施設編サイト(大阪場所の会場もあり。)
両国国技館
http://www.offtime-arekore.info/kokugikan1.jpg画像1
大相撲のメッカ、東京両国国技館です。一度中に入ってみたいと思うその願いがかなったのは、2004年2月1日のことでした。この日、元小結大善の引退相撲が行われたのです。画像は前日の昼間、大阪から両国に到着した直後に撮影した、国技館の外観です。ご覧のように、力士が歩いている姿も見えます。

撮影:2004年1月31日
http://www.offtime-arekore.info/kokugikan2.jpg画像2
国技館の中です。この画像は正面、エントランスホールの通路ですが、さすがに国技館らしい、堂々とした面構えだと感じました。逆光のため、写りが暗くなっているのは申し分け無いです。

撮影:2004年2月1日
http://www.offtime-arekore.info/kokugikan3.jpg画像3
国技館内の通路です。力士も通るだけあって、最初から広々とした物に造られています。両国国技館は、1985(昭和60)年1月に竣工しました。

撮影:同上
http://www.offtime-arekore.info/kokugikan4.jpg画像4
館内車いす席の案内表示です。相撲の“本拠地”だけあって、国技館は、建物のバリアフリー面でもそれなりに配慮がなされている、というのが、初めて来た時の印象でした。正面入口から通路、車いす席まではフラットで移動出来ます。果たして出来た当時から設置されていたかはわかりませんが、パッと見て『後付け』という印象は受けませんでした。

撮影:同上
http://www.offtime-arekore.info/IMG_09901.jpg画像5 http://www.offtime-arekore.info/sashikae.gif
こちらは車いす対応のトイレです。両国国技館には、車いすの人が利用出来るトイレが1階に計4ヶ所(正面と向正面の、それぞれ東角と西角)にあり、この内2ヶ所(向正面に設置)は、おむつ取替え台も備わった多機能トイレとなっています。画像はトイレの扉を撮影したもので、開閉は扉の左横に付いている開閉ボタン(拡大画像でご覧頂くとハッキリ判ります)にて行います。なお、これより先、下に(K氏提供)と書いてある画像については、当サイト閲覧者であるK氏が、文章での情報と共に提供して下さいました。この場をお借りして、心よりお礼を申し上げます。

撮影:2011年5月11日(K氏提供)
http://www.offtime-arekore.info/IMG_10231.jpg画像6 http://www.offtime-arekore.info/sashikae.gif
多機能トイレの扉に貼られている案内マークです。解りやすい図解になっていると思います。

撮影:2011年5月12日(K氏提供)
http://www.offtime-arekore.info/IMG_09921.jpg画像7 http://www.offtime-arekore.info/sashikae.gif
画像5の、車いす対応トイレの内部です。便器は温水洗浄式(ウォシュレット・シャワートイレ)になっています。便座の後ろには、座位を取れない人が後ろに倒れるのを防ぐための補助背もたれが取り付けられています。なお、このトイレは多機能式ではありません。

撮影:2011年5月11日(K氏提供)
http://www.offtime-arekore.info/IMG_10251.jpg画像8 http://www.offtime-arekore.info/sashikae.gif
画像6の案内マークが貼られている、多機能トイレの内部です。画像7のトイレよりも広く、上記のとおり、オムツ取替え台があります。便器は画像7と同一ですが、国技館のトイレには、オストメイト対応便器は無いようですね。1984年末の竣工ですから、スペース的に限界があるのかも知れませんが・・・・。

撮影:2011年5月12日(K氏提供)
http://www.offtime-arekore.info/kokugikan8.jpg画像9
画像4右側の入口から入ったところにある車いす席です。国技館車いす席は、1階四隅に計8席分のスペースが確保されており、実際に車いす席として販売されているのは、その内の6ヶ所です(あとの2ヶ所はTVカメラ設置場所扱い)。席番としては、『西14側33』『正14側33』『向14側33・34』『東14側33・34』となります。なお、この画像(と次の画像)にはベビーカーが写っておりますが、これは車いす席としての利用にはならないので、この時たまたま、空席状態だったこのスペースに置いていたのではないかと推測されます。

撮影:2004年2月1日
http://www.offtime-arekore.info/kokugikan9.jpg画像10
画像9を反対側から撮影したものです。車いす席は2席ユニットで、間を握り棒で区切られており、このパターンに該当する席は、上記席番でいうと、『向14側33・34』『東14側33・34』となります。向かって奥側の席は、桟敷席が設置されていますが、これは移動させて車いすスペースを確保する事が可能です(画像11参照)。ただし重いため、移動はなかなか大きな作業になりそうですね。

撮影:同上
http://www.offtime-arekore.info/IMG_09941.jpg画像11 http://www.offtime-arekore.info/sashikae.gif
上記の桟敷席を移動させて、車いすスペースを確保した場合の例です。仮に車いすの人の予約が1人(介護者と合わせて1組)だけで、枡席の予約は大変多い(満員御礼)という場合は、画像10の状態(ベビーカーは関係ありませんが)になるのではないかと思います。もし車いすの人の予約が何組もあるという場合は、左画像の状態になるのではないでしょうか。

撮影:2011年5月11日(K氏提供)
http://www.offtime-arekore.info/IMG_10031.jpg画像12 http://www.offtime-arekore.info/sashikae.gif
車いすの人の観戦風景です。仕切り棒を挟んで2人が並んで観戦しており、横の桟敷席にも1人座っています。そして画像では写っていませんが、右側の車いすの人にも付添の人がいて、折り畳み式イスで観戦していたという事です(但しイスを国技館で貸してもらえるかどうかは不明。自前かも知れない)。現状、車いすの人が単独で入館する事は認められていません。また、1つの車いすスペースに付き、最大で4人分まで発券されるので、車いす1人+付添者1~3人か、車いす2人+付添者2人での観戦が、可能かと思われます。ただ、桟敷席が場所を取っている関係で、車いすの人が席の最前部に並んで観戦しようと思うと、この画像にある様に、2席分の券を買い、仕切り棒を挟んで一緒に観戦するのがベストでしょうね。

撮影:同上
http://www.offtime-arekore.info/kokugikan13.jpg画像13
観客席より撮影。ズームレンズで、向こう側の車いす席を撮ってみたものです。なお、座席や座布団に移乗出来る車いすの人の場合、車いす席で横の桟敷席に移ったり、折り畳み式のイスに移ったりして、車いすに乗っている状態の人がゼロになっても構わないという事です。なお、料金は1スペースで幾らという占有料ではなく、1人につき幾らという個人単位で設定されています。

撮影:2004年2月1日
http://www.offtime-arekore.info/05-0129%201261.jpg画像14
約4年ぶりに、両国国技館の画像を追加した時(2008年10月)の1枚ですが、これは2005年1月に、元大関貴ノ浪の断髪式に行った時に撮影したものです。車いす席を、横の通路から撮りました。この、右側の壁と、左側の階段との間が、車いすが通るには少し狭そうな通路にも見えますけど、実際にはそうでもなかったです。

撮影:2005年1月30日
http://www.offtime-arekore.info/IMG_09951.jpg画像15 http://www.offtime-arekore.info/sashikae.gif
桟敷席を、改めてアップで撮った1枚です。先ほど、移動させるのはかなりの重さで重労働と書きましたが、この画像(拡大版をお奨め)でよく見る限り、中央部分にキャスターらしき物がある事が確認出来ます。これは想像ですが、恐らく簡易ベッドの様に、上に引っ張り上げて折り畳み、移動させる事が出来る構造になっているのではないでしょうか?詳細は未確認です。

撮影:2011年5月11日(K氏提供)
http://www.offtime-arekore.info/08-1005a%20(26)1.jpg画像16
2008年10月、元幕内・時津海の断髪式に行った時に撮影した画像です。貴ノ浪以来、3年9ヶ月ぶりに両国国技館を訪れたのですが、この日も車いす席は、お客で埋まっていました。ただ、右側(向かって奥側)は、車いすの人が見当たらず、立っている人ばかりいたというのが、撮影時点での状況でしたね。たまたまこの席だけ予約者がいなかったのでしょうか?

撮影:2008年10月5日
http://www.offtime-arekore.info/08-1005a%20(28)1.jpg画像17
画像16を、90度左に向けた状態のショットです。ここでは車いすの人が観戦しており、横には付添者用のいすも用意されており、いすの背面には、予約席である事を示す張り紙がなされていました。今後は、介助を必要としない車いす利用者の、単独での観戦も受け入れるよう、柔軟に対応する事も求められるでしょうね。なお、この画像(の撮影時点)では桟敷席は置かれていませんが、現在、そして今後、最初からこの様な状態になっている席が用意されているかどうかは、管理人のほうでは未確認です。実際に車いすで観戦に行くにあたり、桟敷席が不要な場合は、席の予約時にその旨を国技館側に伝え、代わりにイスを用意してもらえないか、交渉してみるのが良いと思います。

撮影:同上
http://www.offtime-arekore.info/08-1005a%20(37)1.jpg画像18
こちらは両国国技館のエレベーターです。以前、当サイトに対して、国技館のエレベーターに関する問い合わせがあり、その後初めて現地に行ったので、この日は最初にエレベーターをチェックしました。その結果、1階(車いす席階)と2階(いす席階)を結ぶエレベーターがあるのを発見出来たのはいいのですが、あいにく動いていませんでした。はじめは、「断髪式の時は動かないのか?通常の本場所の時だったら、動いているのかも知れない。」と思っていたのですが、実は皇室専用だという事です。そのため、1985年の開館以来、一般客用としてもスタッフ用としても使われた事はありません。これには驚きましたね。

撮影:同上
http://www.offtime-arekore.info/08-1005a%20(30)1.jpg画像19 http://www.offtime-arekore.info/sashikae.gif
こちらは1階でエレベーターを撮影したものですが、正面エントランスホールを入ったすぐの所にあり、大変分かりやすい位置です。恐らく天皇陛下や皇室の人に長く通路を歩かせる様な事をせず、すぐにエレベーターで移動出来る様にするための、相撲協会の配慮なのでしょう。その一方で、一般の人が乗れる事は永久にありません。国技館は相撲以外の目的でも使われる多目的施設であり、そういう場所のエレベーターとしては、一般の感覚から見れば特殊な使われ方です。

撮影:同上
http://www.offtime-arekore.info/IMG_09981.jpg画像20 http://www.offtime-arekore.info/sashikae.gif
国技館エスカレーターです。上り専用と下り専用が一本ずつあり、こちらは上り専用です。ご覧のとおり、1人ずつしか乗れない幅の狭いタイプです。エレベーターが実質存在しない中で、エスカレーターは出来るものなら、2人が並べる幅のタイプが望ましいかも知れません(特に混雑時を考えると)。車いすの人のために、エスカレーターを停止させることは出来ますが、車いすのままで乗ることは出来ず、立ち上がって乗る事になります。

撮影:2011年5月11日(K氏提供)
http://www.offtime-arekore.info/IMG_09991.jpg画像21 http://www.offtime-arekore.info/new.gif
下り専用のエスカレーターです。誰も乗っていない状態での撮影ですね。本場所の結びの一番の後は、さぞかし混雑するだろうな~と思います。なお、1階エントランスホールから向かって右側が上り専用で、左側が下り専用となります。

撮影:同上
http://www.offtime-arekore.info/IMG_10151.jpg画像22 http://www.offtime-arekore.info/new.gif
こちらは2階通路から客席にかけての階段部分です。仮に車いすの人が来た場合は、一段下りた次の面の奥行き(縦幅)が、一段ごとに狭い広いという事になりますね。それと、国技館内の通路では、点字ブロックが見当たりませんでした。こういう階段の手前などに、あった方が良いかも知れません。

撮影:2011年5月12日(K氏提供)
http://www.offtime-arekore.info/IMG_10181.jpg画像23 http://www.offtime-arekore.info/new.gif
最後に国技館の客席半側の全景です。人もまばらなこの時刻は、下位の取組が進行していました。時は2011年5月、技量審査場所です。画面中央、花道が客席の下にもぐっていく場所の上にあるのが、車いす席になります。もうこれからの大相撲本場所は、通常開催で行われることを期待したいですね。

撮影:同上
※ただいま紹介した、車いす席や車いす対応トイレがある、国技館1階の見取り図をこちらで表示しております。



大阪府立体育会館(大相撲春場所)
http://www.offtime-arekore.info/05-0322%200091.jpg画像1 
大相撲春場所を観戦した時の、大阪府立体育会館の館内です。
この地点が通路入口から場内に入ったところなのですが、ご覧のように、鉄柱と簡易階段のオンパレード。ちょうど建物の外側に組む足場のような状態で、およそバリアフリーからはほど遠いという現状です。お年寄りのかたなども、かなり大変そうにこの階段を上り下りしていました。桝席が、全て仮設のものであることが関係しているのですが。
相撲協会の方の話では、本場所が行われる4ヶ所の会場(両国国技館大阪府立体育会館愛知県体育館・福岡国際センター)のうち、ここ大阪だけが、バリアフリーになっていないということです。そして府立の体育館だけに、まずは府の協力が不可欠とも仰っていました。
毎年、「自分も土俵に上げろ」と要求している太田房江知事には、その前にまず会場のバリアフリー化を実施してくれと言いたいです。

撮影:2005年3月22日
http://www.offtime-arekore.info/05-0322%200421.jpg画像2 
いす席最前列の通路から撮影した出入り口付近です。こうして見ると、いっそう『建築現場みたいな』会場になっていることが、おわかりかと思います。大阪にも身体障害者相撲ファンはたくさんおり、私の知っている人の中にも何人かおられます。
はたして館内バリアフリーが実現するのはいつのことなのか・・・・・?
この画像は、取組が終了して観客が引き上げる時のものです。

撮影:同上
http://www.offtime-arekore.info/05-0322-2%201151.jpg画像3 
画像2を、もう少し範囲を広げて撮影しました。網の目のようにある階段は仮設だけに手すりもきょくたんに低く、少しヒザを悪くしている場合など、相当慎重に下りないと危険だと思います。
私も日頃からドジくさくてつまづいたりバランスをくずしたりしやすいので、戦々恐々、ヒヤヒヤしながらこれらの階段を下りています。

撮影:同上
http://www.offtime-arekore.info/05-0322%200061.jpg画像4 
画像3の階段を上側から撮影しました。このときはまだ幕下の取組時間だったため、わりに空いていたのですが、中入り後の混雑する時間帯は、やはり上り下りが大変ですれ違いも窮屈です。前がひどくつかえ、転倒事故が起こったりしないか心配しながら下りる人も多く見かけますね。やはりお年寄りの観客が多いですから。高齢化対策としても、もう少し何とかしなくてはいけないかも知れません。

撮影:同上
http://www.offtime-arekore.info/05-0322%200081.jpg画像5 
桝席の一番奥の列から、出口へ下りる階段を撮影しました。左側に写る床が黒の階段は、仮設のものではなく、もともと体育館についているものです。この階段が、いす席(このいすももともと存在しているもの)につながっています。

撮影:同上
http://www.offtime-arekore.info/05-0322%200531.jpg画像6 
いす席と、上の階への出口のようすです。
いす席から外に出るには、上階の出口を利用することも出来ますが、ご覧のとおり階段オンリーです。
入口付近も席がぎっしり詰まっていて、車いす席は全然ありません。
この先もこの会場で春場所を開催するのなら、早急にバリアフリー化をおこなってもらいたいですね。

撮影:同上
http://www.offtime-arekore.info/05-0322%200311.jpg画像7 
およそ10ヶ月ぶりに、大相撲春場所会場(大阪府立体育会館)の画像を追加しました。
車いすの人は、車いすから座席に移動しない限り観戦出来ないと言われている館内ですが、私は館内を歩いていて、「おや?ここなら車いすのままでも見れるのでは?という場所を発見しました。それが左の画像です。手前の床がオレンジの部分は通路です。階は3階で、エレベーターで上がって来れるようになっています。そしてこの場所は、前の扉から中に入ったら、まっすぐ突き当たりが観客席になっているのです。ご覧のとおり、段差も一切ありません。いす席が並んでいますが、これをのけて車いすがそのままその位置につけば、車いすのまま観戦が出来るのではないでしょうか?館内で唯一期待出来る場所です。

撮影:同上
http://www.offtime-arekore.info/05-0322%200141.jpg画像8 
上の画像7と全く同じ状況の場所を、より真正面から撮りました。上の解説でも書いたとおり、入口から全くフラットなまま、客席に着く事が出来ます。およそ建物の工事の足場に毛が生えたような構造となっている館内観客席の中で、唯一段差も階段も何も無く客席に着けられるところです。この客席、普通のいす席と比べて特別に高いのか、何か特別な人しか利用出来ないのか、詳しい事は分かりません。しかしぜひこの場所を、車いす優先の観客席として活用してほしいと願うのは、私一人ではないと思います。

撮影:同上
http://www.offtime-arekore.info/05-0322-2%200041.jpg画像9 
さて、上2枚の『フラット観客席』、前から見たら、一体どんな感じなのでしょうか?それを示した画像がこちらです。少し見にくい部分があるかも知れませんが、お許し下さい。画像を上下で見た場合のちょうど真ん中、鉄の支柱が等間隔で縦向きに並び、ガラスの無い窓みたいな状態になって、お客さんが、画面では8人くらい、並んでいすに座っている部分が写っていると思います。お客の(いすの)すぐ後ろは壁になっていますが、その部分が、上2枚の画像で示した観客席です。ちなみに『フラット観客席』を挟んだ上下は、いずれも升席になっています。仮設の客席スペースという感が強いですが、それでも電動車いすの2台や3台ぐらいがこの部分に着けたとしても、床が重さに耐え切れなくなるという事はないのではないでしょうか?

撮影:同上
http://www.offtime-arekore.info/05-0322%200341.jpg画像10 
『フラット観客席』に通じる入口前の通路です。ここからまっすぐ進むとエレベーターがあり、1階まで下りることができます。各階の外側通路は、大相撲開催と関係なく元々体育館に備わっている物なので、それらを結ぶエレベーターは、当然存在しています。要は元からの観客席に、車いす用スペースが無いということですね。愛知県体育館をぜひ参考にしてほしいと思います。

撮影:同上
http://www.offtime-arekore.info/05-0322%200181.jpg画像11 
館内の各階通路を結ぶエレベーターです。春場所開催中は、大相撲関係者も多数利用していました。中の大きさを画像に収めるのを忘れてしまいましたが、車いすの人が乗るのに十分な大きさだったと思います。また、点字の案内板もありました。

撮影:同上
http://www.offtime-arekore.info/05-0322%200231.jpg画像12 
エレベーターの、こちらは1階です。エレベーターの乗り場の面と体育館の入口の面とは若干高さが違っていますが、スロープが完備されています。こうして見ると、大相撲春場所会場のバリアフリー化は、あと一歩だなという感じがしてきます。

撮影:同上
http://www.offtime-arekore.info/DSCF00211.jpg画像13 
平成18(2006)年春場所を観戦した時に撮影したものですが、念願の車いす観戦席が、ついに設置されました。3階のCゾーンと呼ばれるところですが、いす席の最前列で、ご覧のように、車いすのお客さんが観戦しています。去年はこの位置はいす席でしたので、恐らく元々あったいす席を撤去して、車いす用スペースに充てたのだと思われます。それにしても、大阪場所会場にようやくの車いす席の誕生。これで、車いすの人と春場所観戦を楽しめるようになりました。電動車いすに乗っている相撲ファン仲間もいる者として、大変嬉しい限りです。

撮影:2006年3月26日
http://www.offtime-arekore.info/DSCF00231.jpg画像14 
画像13を逆方向から撮影したものです。車いすの観客は、この時は2人いました。昨年までだと車いすの人は、座席に移らないと観戦出来ないというようになっていましたので、このように、車いすのままで観戦出来るスペースが確保された事で、最後までバリアフリー化が遅れていた大阪場所会場も、ようやく他の場所の会場と同じ環境になったのでした。向かって突き当たりが、出入口に当たります。

撮影:同上
http://www.offtime-arekore.info/DSCF00261.jpg画像15 
これは画像14に写る一番奥、出入口のポイントから撮影したものです。画面左下のほうをご覧いただくと、『C1-21』という案内のサインが表示されているのが分かると思います。この場所が、車いす用観客席となっているわけです。

撮影:同上
http://www.offtime-arekore.info/DSCF00251.jpg画像16 
これは観客席から廊下へ出たところでの撮影です。前に写る入口の上には、『Cゾーン』という表示があります。この通路は、先ほども述べたように3階なのですが、1階入口まではエレベーターがありますので、外からこの建物に入ってきて、観客席に着くまで、バリアフリーな状況になりました。なお、昨年観戦時、「ここなら車いすのまま観れるのでは?」と提案した箇所(画像7~9参照)は、今年は見当たりませんでした。廃止されたのでしょうか?

撮影:同上
http://www.offtime-arekore.info/05-0322%200331.jpg画像17
これが、3階と1階とを結ぶエレベーターで、この画像は内部のようすです。外から写した画像はこちらにあります。この画像、内部全体は撮れていないのですが、広さ的には問題ありませんでした。そして画面左の方、点字案内板も貼られています。実はこれを写したかったのですが。(^^;

撮影:2005年3月22日
http://www.offtime-arekore.info/05-0322%200261.jpg画像18 
この画像は昨年観戦時に撮影したものですが、1階の体育館入口部分です。ちょうど正面から入ってきて、右側(西側)を向いた地点での撮影で、正面は向かって右側となります。力士の実物大のパネル写真が観客を迎えていますが、画面左側にスロープが見えます。このスロープをのぼると、3階に行くエレベーターがある地点に行けます。

撮影:同上
http://www.offtime-arekore.info/05-0322%200291.jpg画像19 
画像18を、スロープの部分(半分ほど上がった地点)から撮影したものです。方向が逆になりましたので、正面入口は左側となるわけですが、この画像ではその正面も写っています。大阪場所では、関取衆も横綱に至るまで、みなここから入場してくるため、ファンがじかに迎えることが出来るのです。いつも場所入りの時間帯には、この辺りも黒山の人だかりとなっています。

撮影:同上
http://www.offtime-arekore.info/05-0322%200321.jpg画像20 
画像19を、さらに奥の位置から撮影したのですが、この位置の右側は実はエレベーターなのです。ちょうどエレベーターを降りたその位置から、体育館正面ゲートを撮影したことになります。フラットで入口からエレベーターまで行ける様子が、お分かりいただけたかと思います。

撮影:同上
http://www.offtime-arekore.info/07-0325%200051.jpg画像21 
大阪府立体育会館の、身体障害者用トイレです。合計何ヶ所かまではチェック出来なかったのですが(詫)、ここは3階北側通路西端のトイレです。そして画像は入口のドアですが、ドアに青色の文字で、『一般の方は、御遠慮下さい』と書かれています。拡大版をご覧いただくと、よく分かります。身障者用トイレというのは、『どなたでもお使い下さい』というのと、ここのトイレのように『一般の方は原則お断り』というのと、2種類が常に見られるのですが、これをどちらかに統一させるというのは、やはり難しいのでしょうね。

撮影:2007年3月25日
http://www.offtime-arekore.info/07-0320%200081.jpg画像22 
このトイレの中です。広さ的には十分だと思いますが、オストメイト対応にはなっていませんでした。まあ府立体育会館自体が、20年前に建てられたものですから、備わっていなくても致し方ないでしょうね。

撮影:2007年3月20日
http://www.offtime-arekore.info/07-0325%200041.jpg画像23 
画像22がトイレの右半分だったのに対し、こちらは左半分です。洗面台から出入り口にかけても、手すりが設置されています。

撮影:2007年3月25日
http://www.offtime-arekore.info/07-0325%200071.jpg画像24 
トイレの前から、通路前方を望む。画面左ギリギリの位置に、暗くて見え辛いですが、『お手洗』という表示が書かれてあります。その左側、ちょうどベンチが少し見えている手前側が、身障者用トイレの位置です。この画像は、一般用トイレに入る階段のところから撮影しました。体育館入口からこのフロアーまでは、当然バリアフリーです。

撮影:同上

 しかしながら、路線バスのノンステップバスの対応や、電車などの「優先席」をめぐるJRなどの対応には、まだまだ差を感じます。
 ペースメーカーなどを使用している方が使いたいのに優先席を譲らず、それに対する各鉄道会社の対応に不満を持つブログを何度か拝見しました。

 また以外にも、各病院で万が一入院や通院した場合、外国人に対する通訳者がこれからは必要にも感じます。
 
 最近このブログでこういった問題を取り上げていないなぁと、つくづく感じました。