青森県板柳町の松森俊逸町議(61)が28日、豊田真由子衆院議員=埼玉4区=の政策秘書を辞職したことが同町議への取材で分かった。同日、衆院事務局に辞職を届け出たという。
松森氏は取材に対し「地方議員が政策秘書をするという数少ない事例だったが、そこだけが注目されて報道されたため混乱を招き、本来の秘書業務に支障を来す結果となった。秘書の職責を全うできなくなったので辞職を決意した」と理由を説明した。
今後については「一地方議員として自分のできる範囲で豊田議員らを支えていく気持ちに変わりはない」と語った。
松森氏は6月30日付で豊田衆院議員の政策秘書に就任した。兼職について「法的、道義的に問題はない」と述べる一方、兼職によって町議の仕事に支障が出れば政策秘書を辞任する意向も表明していた。板柳町議会の葛西清人議長は町議の仕事がおろそかになれば辞職勧告を検討する姿勢を示していた。