放送豆知識①あさま山荘事件の場合(追筆)

1972.2.28のことでしたらしい。

　昨日がちょうど事件発生の日。ことしはなんか映画にて、犯人側からの視点による作品が公開されるらしい。

　虎之助さんにあやかり？、場つなぎとして「放送豆知識」をシリーズで不定期にお送りします。１はその、あさま山荘事件について。

これから書くことに対しては、あいまいなものが含まれることを先にお詫びします。ご意見をお待ちしています。なにせ生まれて８ヶ月のころでしたので。（爆）

　当時の連合赤軍のメンバー5人（坂口弘、吉野雅邦、坂東国男、加藤倫教、加藤元久）が、あさま山荘（河合楽器保養地）管理人の妻を人質に10日間に渡って立て篭った。2月28日に警察が浅間山荘に強行突入し、機動隊員2人が殉職した。また突入の際に機動隊員1人がケガをしている。
　突入の様子は、テレビで生中継され、その日の総世帯視聴率は調査開始以来最高の数値を記録し、人質救出の瞬間は民放、日本放送協会（NHK）を合わせて視聴率90%弱を記録した。同日のNHKの報道特別番組（9時40分から10時間40分に渡って放送）は、平均50.8%の視聴率（ビデオリサーチ・関東地区調べ）を記録した。これは2000年代に入った現在でも、報道特別番組の視聴率日本記録である。
一部ウィキペティアより抜擢

　現場にいた当時の指示係長佐々淳行氏によると、「ビデオテープが高かった時代なもんだから、『テープが切れるから早く捕まえろ』だのと勝手に言ってくる報道陣には参った。ドラマじゃあるまいし」と、ある番組で語っていたぐらい長丁場である。
　色々総合すると、＜フジ＞、小川宏ショーの途中から「今日突入」の一方が入り、終了後9：50から報道特別番組にはいる。当時社長の鹿内氏が連絡を取り、「人質救出までＣＭ抜きにする」旨をスポンサーに了承を受け、個々に、「昭和天皇崩御」以前の、史上最大の、ノーコマーシャル延べ１０時間に及ぶ放送になる。（在京民放中一番いい位置にカメラを構えていたと言う）
　＜日テレ＞福留さんによると、プロレス班まで中継に借り出されるぐらいだっと言う。リポートをしていた久能靖氏（おもいッきりテレビ撮って出しキャスター等）が、この取材で自分の技術の未熟さを痛感して精進したとも言われる。
　＜ＮＨＫ＞天気予報を挟み、地方のニュースも飛ばして放送し、予定していた「米・ニクソン大統領、中国訪問最終日による会見」は伝えられず。

　＜フジ＞窓から住を発射するシーンなどが生中継され、「３時のあなた」に引き続き放送するが、何故かこのときに限って動きがなくてどう伝えたらいいかと、現スーパーニュースの須田哲夫氏の証言。
　その後の逮捕・犯人連衡までのカラーＶＴＲによる「中継映像」は、最古のカラー映像とされている。また、フジ系列の長野放送が、モノクロ中継車によるモノクロカメラで犯人を連行するさいに間近で撮影に成功しており、以後、フジが報道に力を入れる切っ掛けになったほか、モノクロカメラが、暫く暗いところに向いているとして重宝されることになった。まぁ、このおかげで、カップヌードルも売れたことだし。

　余談だが、オイラの親父が当時足を折って入院しており、リハビリもそこそこに終始見ていたというらしい。（＾＾；）長文ですみません。