夜だるま昆布長の、カウントギリギリ!(;゚д゚)(つд⊂)

Yahoo!ブログより移籍いたしました、夜だるま昆布長と申します。自身障がい者で、施設に通所しながら、日々アビリンピックの練習や、個人新聞を製作しています。Officeむいんぐ代表。林家木久扇名付け人です。山形県鶴岡市。

車いすを理解してもらうには

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 きのうの18度という4月中旬から下旬並みの青空が広がり花粉飛び交い、暖かい日から今日は気温から一転して春雨、7.2度です。(;゚д゚)(つд⊂)体がついて行かない。
 周りは昨日離任式をし、異動する職員、退職される職員と利用者が悲喜こもごも。まあ時に出会いは一期一会。特に入院すれば同じ部屋の人も一期一会である。
 
 さて私もちゃめちゃんも、今乗っている車いすが10年になった。さすがにあちこちガタが来ており、特にちゃめちゃんのは座面のねじがバカになって危険な状態に。アチャー(ノ∀^) あちゃー

 そんな中、このことを取り上げようとした矢先に、SNSでお世話になさっていますかたより、電動車いすが理解してもらえないという投稿に書き込みし、このブログに「私のわかる範囲で書きますね。」と約束したので書いてみる。ちょっと長文になりますが。


 私のように見た眼でわかる人や、車椅子に乗っている人は下肢の欠損や完全麻痺、半身不随の人だけではけっしてありません。少しの間だけ立てる人や手すりにつまり、伝え歩きできる人も、杖やクラッチを使って歩ける人も使用している。私のちゃめちゃんもそうだ。
 少しの距離なら歩ける人あるいは心疾患や呼吸器疾患で疾患的に歩行できない人もいる。長距離は危ない、周りの人の流れに乗れなくて車いすに乗っている方は大勢いる。
 だからその事情を知らないと車椅子に乗っている人が立ったり歩いても『立てんじゃねえかよ!』とか『歩けるんじゃねえかよ』とか言われるとめっちゃ傷がつくし、「また言われた」と、いちいち説明が面倒になり、嫌になるときがある。

 お医者さまや自治体福祉課担当者でもその尺度で決めつけられ、新たな車いす制作をはねのけられたりする。

 おもたる自分に合った車いすを制作する場合のネックとして、
●同じ判定医でも、OK出す場合と出さない場合の基準が曖昧。
●手動車いすからアシスト車いす(アシスト自転車のようなもの)に変えた方が、「やはり主導のものに戻して作り直したい」と願っても、「あなたは電動車いす使用者として登録しているから、今更手動に戻すことは無理。医師の診断書で証明してほしい」。と言われる。※この方の場合のみかも。
自治体の1台当たりの補助金は上がらず、材料費が高騰して自己負担の発生が高くなっている。

 などがあげられる。
 車いすに限らず、例えば「車いすマーク」を付けている車を運転している方が、普通に下りて買い物をしていたとかあるが、
●家族などに車いす使用者がいて載せている場合。
●自身が透析患者などで、緊急時路肩に止めざるを得ない場合が発生する方。

と思われる。ま、これも理解されにくいのが実情だ。ただし何ともない方が、身障者用の駐車場にのーのーと止めたり、多目的トイレでいかがわしい行為しているのは許せませんが。

 昔はポンポン作れた車いすも、いまは軽くなさったりデザインも多種多様になっているものの、新規の製作申請はもとより、更新が難しいのが現状だ。また単価が安いため、むかしは仮組をして寸法の図り直しとかしてくれたメーカーも、今は缶製品納入が原則になった。

 手っ取り早く認めてもらうにはかかりつけ医の「意見書」「診断書」を用いて「この患者さんはこれこれこういう疾患により、日常生活において車いすを用いることが妥当と考える」とはっきり明記してもらうことだ。身体障碍者なら主治医じゃなくてもリハビリ課長さんでもいい。役所を黙らせておくしたかない。それでもダメな場合はレンタルとなる。体に一番合ったサイズの車いすを用意してもらうしかない。

 余談だが、車いすメーカーも大体横のつながりが多い。NISSINとTAKAHASHIは創業者が兄弟で、OXは創業者も身体障碍者だ。いまは息子さんが継いでいる。
 先に「単価が安い」と書いたが、ホームセンターで売っている車いすは、東南アジアからのが多い。これはかつてベトナム戦争で地雷によって足を失った人たちに日本から車いすを送ったのがきっかけ。
 その後やはり道が悪かったりバリアフリーではないため、タイヤも外れたりパンクしたままやさびついてもまだ乗っている車いすを見かねて、その都度現地で直したりしているうちに「自前でも直したい」として、現地法人を設立。やがて生産拠点を構えて輸出するようになったため。

 ただ去年の東京パラリンピック2020を見ていて、他の国の車いすはかっこいいのと、うまいこと乗り回していたのが印象に残りました。


 町中で車いすに乗っている方を見かけたら、困っていたら助けてあげてくださいませ。