サッカーJ1、ベガルタ仙台の来シーズンの監督に、かつてチームを率いて過去最高となる2位の成績を残した手倉森誠氏が就任することになり、会見で手倉森氏は「被災地、東北の希望の光となれるような戦いぶりを見せたい」と抱負を述べました。
今シーズン、J1で18チーム中17位に低迷したベガルタの新監督に就任する手倉森氏は青森県出身の53歳。
かつてベガルタの監督を6年間務め、2009年にはJ2で優勝してJ1復帰に導いたほか、震災翌年の2012年にはJ1で優勝争いを繰り広げて、過去最高となる2位に入り、被災地を勇気づけました。
また、2016年のリオデジャネイロオリンピックでは日本代表監督を務め、今シーズンまではJ2のV・ファーレン長崎を率いるなど経験豊富です。
手倉森氏は29日、オンラインで記者会見を開き、震災から10年のシーズンで再び監督に就任することについて、「このタイミングでのオファーに運命を感じた」としたうえで、「もう一度、被災地の、そして東北の希望の光となれるような戦いぶりを見せ、自分が監督の間に被災地に優勝を届けるという約束を果たしたい」と意気込みを述べました。
また、経営難など苦しむチーム事情にも触れ、「謙虚に信頼を勝ち取るべく、地道にこつこつやるしかない」と話していました。
