東北電力女川原発2号機(宮城県女川町、石巻市)の再稼働を巡り、村井嘉浩知事は11日、須田善明女川町長、亀山紘石巻市長との3者会談を開いた後、再稼働への同意を正式に表明した。東日本大震災で被災した原発の再稼働に対する地元同意の表明は初めて。
立地2市町と県の議会が既に再稼働を容認。県内35市町村の首長が集まった9日の会議では、3人の首長から反対意見が出されたが、3者会談の結果を「市町村長の総意とする」ことでまとまった。村井知事は来週にも、梶山弘志経済産業相に同意を伝える方針。
女川2号機は今年2月、原子力規制委員会の審査に合格。東北電は安全対策工事が完了する2022年度以降の再稼働を目指している。