世耕弘成経済産業相は11日の閣議後記者会見で、停止中の北海道電力苫東厚真火力発電所1、2、4号機(北海道厚真町、出力計165万キロワット)の再稼働が早くても9月末以降になるとの見通しを示した。全面復旧は11月以降となる。当初は再稼働まで「1週間以上」としていたが、さらに2週間以上ずれ込むため、道内の家庭や企業に求めている節電も長期化することになる。
世耕氏によると、1号機は9月末以降、2号機は10月中旬以降、4号機は11月以降に、それぞれ再稼働する見通しだと10日夜に北電から報告を受けた。併せて、京極水力発電所(北海道京極町)のうち、定期点検中の2号機(出力20万キロワット)を今月14日、修理中の1号機(同)を同21日に稼働させることも報告があったという。
再稼働は遅れる見通しだが、世耕氏は「京極2、1号機が予定通り稼働すれば、継続的な節電が前提ではあるものの、計画停電のリスクは低下する」と述べた。その上で、当面は京極2号機が稼働する14日まで、引き続き2割を目標に節電に取り組むよう、道内の家庭や企業に求めた。