男子テニスの錦織圭(30)=日清食品=が28日、自身の公式アプリで今季終了を表明した。「肩にまだ痛みがある。重要な1年になるであろう2021年に全力で集中したい」と投稿した。開催中のエルステバンク・オープン(ウィーン)は直前で出場を取りやめており、残る今季はマスターズ・パリ大会(11月2日開幕)、ソフィア・オープン(同8日開幕・ブルガリア)に出場を予定していた。
錦織は右肘痛を抱え、昨年8月の全米オープン3回戦を最後に戦線を離脱。右肘手術を経て復帰時期を模索していた3月中旬にコロナ禍でツアーが中断し、復帰直前だった8月中旬に新型コロナウイルスに感染。9月8日のジェネラリ・オープン(オーストリア)で375日ぶりに実戦復帰した。4大大会の全仏オープンでは2回戦敗退。2試合ともフルセットを戦った代償で右肩痛を訴え、ヨーロピアン・オープン(ベルギー)も1回戦直前に出場を取りやめていた。
キャリアでも最長となる1年以上の空白があっての復帰となったシーズンを「予期した通り多くのアップダウンがあった」と総括した。1年延期された東京五輪が控える2021年に向けて、早めのオフに入り準備を整える。