東京都は27日、午後3時時点の速報値で都内で新たに250人が、新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。都内で感染が確認されたのはこれで2万人を超えて合わせて2万96人になりました。
都によりますと、感染が確認されたのは10歳未満から90代までの男女合わせて250人です。
1日の感染の確認が200人を超えるのは2日連続です。
250人のうち、
▽20代と30代が合わせて129人でおよそ52%を占めていて
▽40代と50代は合わせて60人で24%です。
これで都内で感染が確認されたのは2万人を超えて合わせて2万96人になりました。
一方、都の基準で集計した27日の時点の重症の患者は、26日と同じ31人でした。
都内“高齢者に感染広がっている”
東京都内の新型コロナウイルスの感染状況などを分析・評価する会議が開かれ、新たな感染の確認は減少傾向にあるものの、依然高い水準で、都の全域や重症化のリスクの高い高齢者に感染が広がっているなどとして、感染状況は最も深刻な表現を、医療提供体制は上から2番目の表現を、ぞれぞれ維持しました。
東京都は27日、都内の感染状況と医療提供体制を分析・評価する「モニタリング会議」を開きました。このうち感染状況について、東京都医師会の猪口正孝副会長は、新たな感染の確認が、直近7日間の平均で225人で、前の週と比較して減少しているものの、依然高い水準だと分析しました。
そして、都の全域や、重症化のリスクの高い高齢者に感染が広がっているなどと指摘したうえで「感染が拡大していると思われる」と評価し、4段階あるレベルのうち最も深刻な表現を7週連続で維持しました。
一方、医療提供体制について、猪口副会長は、入院患者数が依然として高い水準で、医療機関への負担が長期化していると指摘しました。
さらに、重症患者数は横ばいで、40代以上で増加していて、今後の推移に警戒が必要だなどと指摘したうえで「体制強化が必要であると思われる」と評価し、8週連続で4段階あるレベルのうち上から2番目の表現としました。