特別養護老人ホームでドーナツを食べた利用者が死亡した事件の裁判で、東京高裁は准看護師の女性に無罪を言い渡していましたが、東京高検は上告を見送る方針を固めたことがわかりました。
この裁判は、7年前、長野県安曇野市の特別養護老人ホームでドーナツを食べた利用者が死亡した事件をめぐり、准看護師の女性の過失が問われたものです。
一審では罰金20万円の有罪判決が言い渡されましたが、先月28日に、二審の東京高裁は「過失があるとはいえない」として、無罪を言い渡していました。
関係者によりますと東京高検は8日までに上告を見送る方針を固めたということです。上告期限の11日に准看護師の女性の無罪が確定する見通しとなりました。