武田薬品工業が、ビタミン剤「アリナミン」や風邪薬「ベンザ」シリーズなどを販売する一般用医薬品(大衆薬)子会社、武田コンシューマーヘルスケア(東京)の売却を検討していることが6日、分かった。売却額は4千億円規模になる見込みで、武田は収益性の高い医療用医薬品に経営資源を集中させる。
武田は昨年1月に6兆円超で欧州医薬品大手シャイアーを買収し、負債圧縮のため非中核事業の売却を進めている。大衆薬事業は武田グループ全体の売上高の数%にとどまっており、今回の売却検討もその一環とみられる。買収には国内大衆薬大手など数社が名乗りを上げているもようだ。