夜だるま昆布長の、カウントギリギリ!(;゚д゚)(つд⊂)

Yahoo!ブログより移籍いたしました、夜だるま昆布長と申します。自身障がい者で、施設に通所しながら、日々アビリンピックの練習や、個人新聞を製作しています。Officeむいんぐ代表。林家木久扇名付け人です。山形県鶴岡市。

職員として・・・

職員による偏見を見抜くチェック機関の強化を

 ヤフーのニュースを見ていて、気になっていたものがありました。

 福岡県内のある知的障害者施設で、前の施設長が、熱々のコーヒーを無理やり飲ませ、利用者に全治28日間(なんか細かいんですが)を負わせた罪の判決があり、懲役1年6ヶ月、執行猶予3年が言い渡され、前施設長は控訴したというニュースがあった。
 公判で、施設長側はこう述べている。

「やけどさせたことはおわびしたい。しかしながら利用者に無理やり飲ませたわけでも、やけどさせようと思ったわけでもない」と否認したという。取調べで、わざとコーヒーカップを口に押し付けたことを自白した捜査段階の調書は、公判で「任意性がない」として証拠採用されなかったらしい。施設長側の弁護団は「検察側は不条理な捜査を展開した」と無罪を主張した。

 前にも書きましたが、知的障害者はその思い込みや、感情の起伏が大変分かりづらい反面、それが個性として時にものすごい才能や表現力を持っていたりだしたりする場合があります。

 私の推測ですが、この負傷した利用者は、前施設長がたびたび寄り添ってやさしくコーヒーを飲ませてくれたことが忘れられず、いつ・なんどきでも、自分に対してしてくれると思ったのでしょう。
 判決で裁判長も、「やけどの状況などから、忙しかったり、なんらかでカッとなり自分の立場を省みず、そういう行動を取らざるを得なかったと思われる」し(ここは私の憶測ですが)、「そのコーヒーはお湯だけで作られた80度前後の(あつあつの)高温だった」と認定したうえで、「被告が利用者の口に押し付けたカップをそのまま動かないように力を加えたと指摘(たぶんその辺が故意だったのか)。」通常は、やけどの危険性を考えて水を加えたぬるめのコーヒーを作っていたことから、「高温のコーヒーによってやけどを負うかもしれないことを認識し、それでも構わないという未必の故意があった」と述べている。

 動機について判決は「コーヒーを要求する行動が今までで最も激しく(用はタダをこねていた状態)、このパニックを手っ取り早く鎮めたいという思いだった」と指摘。そのうえで裁判長は「被告は、不合理な弁解を重ねるなど真摯(しんし)に反省しているとはいえない」と述べたとしている。
 この施設では度重なる傷害事件や暴行などで、元職員も逮捕・有罪が確定しているという。なんか責任を全て部下に押し付ける、典型的な「やなやつ」パターンですな。

 知的障害者施設や更正施設等で、こういった暴力沙汰(言葉や暴言、態度など)あったというのを、何度か聞いたことがありました。福祉なんぞらというより、「上から物を見る」という感情、「してやっている」という態度、「職員と利用者」の立場のわき違え、いろんな問題がからんでくるのではないでしょうか。うちの施設でも、ある意味差別とは行かないまでも、そりの合わない職員や利用者はおりますし、説明しても┓(´O`)┏な、「おめーはなんの職業やってんだ」という方もいます。
 
 こういった問題を起こすと、逆に利用者に本当につよく注意したり言わなければならないタイミングでいえなくなったりします。トラブルは会社や職場ではよくあります。特に施設なら、オンブズマン制度を確立し、きちんとチェックできる体制を整えて、その施設形態や実態を監視していくしかないでしょうね。
 
 この施設を利用している方々の、心のケアは大丈夫なのでしょうか。