◆オープン戦 中日―ロッテ（２日・ナゴヤＤ）
ＮＰＢ歴代最多の通算１００２試合、４０７セーブを挙げ、昨季限りで現役を引退した岩瀬仁紀氏（４４）＝野球評論家＝が、自身の引退試合であるロッテとのオープン戦（ナゴヤＤ）に先発した。
まっさらなマウンドに登ると１番・井上への初球は１２８キロの直球でストライク。２ストライク１ボールと追い込み、最後は伝家の宝刀スライダーで空振り三振に斬った。予定通り打者一人で２番手の笠原にバトンを託し、暖かい拍手の中マウンドを降りると中日ファンのみならず、左翼席に陣取ったロッテファンからも惜しみない拍手が送られた。
降板後、岩瀬は「プロに入って初めて楽しい気持ちで投げることができた。２０年間良いときも悪いときも応援してもらって、自分のエネルギーに変えてきた。応援ありがとうございました」とコメントした。
◆岩瀬 仁紀（いわせ・ひとき）１９７４年１１月１０日、愛知・西尾市生まれ。４４歳。西尾東高、愛知大、ＮＴＴ東海を経て９８年ドラフト２位で中日入り。１年目から中継ぎで活躍し、０４年に抑えに転向。０５年にプロ野球記録のシーズン４６セーブ。最優秀中継ぎ投手３度、最多セーブ５度。１７年にカムバック賞。１８年オフに現役を引退後は野球評論家として活動中。１８１センチ、８４キロ。左投左打。
