降下の開始が予定より遅れていた日本の探査機「はやぶさ2」についてJAXA=宇宙航空研究開発機構は、検討の結果、機体などに問題はなかったとして小惑星「リュウグウ」の上空2万メートルから着陸に向けた降下を開始することを決定したと発表しました。22日、着陸を実施して岩石の採取に挑む予定です。
2014年に打ち上げられた「はやぶさ2」は地球からおよそ3億キロ離れた小惑星「リュウグウ」の上空に到着したあと、小惑星が予想以上に岩に覆われていることがわかったため、安全に着陸できる地点と方法の検討を進めてきました。
そして、小惑星の赤道付近にある、高さが60センチを超える岩石がない平たんな場所を確認し、ここに向けて21日午前8時すぎに降下を開始する計画でしたが、予定より遅れて降下の開始を決定しました。
機体は日本時間の21日午後1時15分ごろから降下を開始する計画です。
JAXAは予定より降下する速さを早めるということで、着陸は当初の予定どおり、22日午前8時ごろの見通しだということです。
「はやぶさ2」は、多くて3回の着陸を行う計画で、ことし11月から12月にはリュウグウを離れ、地球に帰還するのは、東京オリンピック・パラリンピックが終わったあとの来年末の予定です。