助成金流用や山根明会長(78)の反社会勢力との交友が問題になっている日本ボクシング連盟が、7日夕方に大阪市内のホテルで緊急理事会を開き、山根会長は自身の進退について「決めていない」とし、自らに一任されたと明かした。
【写真】サングラス奥の鋭い眼光…会場入りする山根会長
会議には山根会長と連盟理事らが出席し午後4時すぎにスタート。200人以上の報道陣が集まる中、会議は3時間にも及んだが、この日は結論はでなかった。
3時間に及んだ会議後、山根会長は「家族と友人と話して決めたい」とし辞任を明言しなかったが、「あす正午に私の気持ちをお話します。それまで時間をください」と述べた。
山根会長は会議前に報道陣から進退に関して問われた際は「(辞任は)やりません。前から言っているように、相手(日本ボクシングを再興する会)は反社会的な団体。ああいう古いのが残ったら、ボクシング連盟はむちゃくちゃになる」などと主張し、強気の構えを崩さなかった。
しかし同連盟の複数の理事が辞任を検討する中で始まった会議で、周囲からの説得に応じる形で、最終的に山根会長が決断した。