プロボクシング・WBC世界バンタム級タイトルマッチ(1日、東京・両国国技館)前王者の山中慎介(35)=帝拳=が、ルイス・ネリ(23)=メキシコ=との再戦で2回1分3秒TKO負けし、王座復帰はならなかった。ネリは前日計量に失敗して王座剥奪となったため、王座は空位のままとなった。山中はネリの攻めに守勢となり1回終盤にダウンを奪われた。2回序盤にも続けてダウンを喫し、レフェリーが試合を止めた。
山中は試合後、涙を浮かべながら「本当に一言では言いきれない。必死に応援してくれた皆さんには感謝しかない。自分のことのように喜んだり泣いてくれた。そういったところはすごく届いていた。感謝しかない。お礼はゆっくりと時間はかかるけどいろんな方にお礼を言いたい」と気丈に話した。
今後に関しては「こうすれば良かったという悔いはない。もちろんこれが最後。これで終わり」と現役引退を表明した。