河合美智子 脳出血で闘病中「恋ダンス」リハビリで順調回復
女優で、「オーロラ輝子」の名前で歌手としても活躍する河合美智子(48)が昨年夏に脳出血を発症し、闘病中であることが12日分かった。右半身に少し後遺症があるものの“恋ダンス”も採り入れた懸命なリハビリのかいあって通院加療に切り替えられるまでに回復。2月11日に行われる出演映画「ママ、ごはんまだ?」の初日舞台あいさつ出席を目指している。
懸命にリハビリに励む河合美智子。笑顔も出るほど回復している
河合は東京都渋谷区の原宿リハビリテーション病院を10日に無事退院した。今後は通院しながらリハビリを続ける。
発症したのは昨年8月13日。自主映画の撮影に備えた稽古中のことだった。スポニチ本紙の取材に「右足が動かなくなり、椅子にも座れなくなってしまって…」と振り返ったが、同じ症状で搬送された身内がいるプロデューサーが異変に気づいて119番した。
「救急車を待つ間に右腕が固まってきて、しゃべれなくなっていった。それでも発見が早く、大事に至らなかったのは本当にラッキーでした」
診断は脳出血。「血腫量は30CCで、あと1CCでも多く出血していたら、開頭手術が必要だったそうです。そうなると役者は続けられなかったかもしれません」
集中治療のためまず1カ月半の間、都内の病院に入院。その後、原宿のリハビリ病院に転院し右半身の後遺症の完治を目指した。「国が定めた運動の限度が1日3時間。同室の99歳のおばあさんも頑張ってたので、毎日休みなく運動してここまで回復しました」
幸い言語障害も残らなかった。理学療法士の清水元先生(30)がリハビリメニューを作った。センバツ行進曲に決まった星野源(35)のヒット曲「恋」から生まれた“恋ダンス”や卓球を採り入れたユニークさ。清水先生は「やらされていると思ったら駄目ですが、河合さんはポジティブでした」と褒めた。
実は昨年12月13日にはリハビリも兼ねてNHK大阪の歌番組に生出演してきた。病気に気づいた観客はいなかった。さらにモチベーションになったのは「ママ、ごはんまだ?」の舞台あいさつに立ちたいという思い。「まだちょっと変な歩き方ですが、初日は大丈夫!」と前を向き、「今度は理学療法士の役もやりたい」と笑った。
◆河合 美智子(かわい・みちこ)1968年(昭43)6月13日、神奈川県生まれの48歳。83年映画「ションベンライダー」で主演デビュー。96年NHK連続テレビ小説「ふたりっ子」で演じた歌手「オーロラ輝子」が人気を呼び、97年の紅白歌合戦にも出場。映画、ドラマ、歌に幅広く活躍。