新潟県警は6日、指定暴力団山口組総本部(神戸市灘区)を常習賭博の疑いで家宅捜索した。県警は9月、県内唯一の山口組系2次団体をめぐる野球賭博事件を摘発しており、裏付け捜査に加え、8月の山口組分裂を受けた取り締まり強化の一環とみられる。
捜索容疑は、山口組系暴力団「二代目源清田会」の会長、平松大睦(ひろむ)容疑者(61)=新潟市中央区=が7月、同会幹部の男(40)が主宰する野球賭博に参加したというもの。平松容疑者は「直参(じきさん)」と呼ばれる直系団体の会長。総本部にも出入りしていたことから、県警は捜索に踏み切った。総本部への金の流れも調べる。
6日午前10時ごろ、機動隊員が警戒のために配置された後、県警の捜査員らが総本部に入った。45分ほどで終わり、捜査員は段ボール数箱を持って総本部を後にした。
源清田会をめぐっては、県警が9月、平松容疑者を含む幹部ら3人を野球賭博に関わったとする賭博開帳図利や常習賭博の疑いで逮捕している。