JR東日本は16日、東北や関東、信越地方を走る新幹線や特急電車の一部で、車内販売やグリーン車での特別サービスを、ダイヤ改定に合わせ、3月13日で終了すると発表した。主要駅での飲食物の販売が充実したなどの理由から、車内販売は全体的に売り上げが低下。今回、打ち切り対象になる路線は乗車時間が約1~2時間と比較的短く、特に車内での売り上げ減が目立っていたという。
車内販売を終えるのは、東北新幹線「なすの」(東京―郡山)、上越新幹線「たにがわ」(東京―越後湯沢)、山形新幹線「つばさ」の山形―新庄間。フレッシュひたち(上野―いわき)と、成田空港と首都圏を結ぶ成田エクスプレスでも終了する。
グリーン車でのサービスを打ち切るのは、東北新幹線の「はやぶさ」と「はやて」(東京―新青森)、秋田新幹線「こまち」(東京―秋田)。飛行機との顧客獲得競争をにらんだサービス向上のため、グリーン車でおしぼりやコーヒーを提供してきたのを終了する。2011年以降、飛行機への対抗策として、さらにランクの高い「グランクラス」の車両を導入したことなどが理由という。