夜だるま昆布長の、カウントギリギリ!(;゚д゚)(つд⊂)

Yahoo!ブログより移籍いたしました、夜だるま昆布長と申します。自身障がい者で、施設に通所しながら、日々アビリンピックの練習や、個人新聞を製作しています。Officeむいんぐ代表。林家木久扇名付け人です。山形県鶴岡市。

彼女の行為は「尊厳死」に値するのか。

 私がお世話になっている方のブログでも、この話題に書いていて、きのう書こうとしていたらすっかり「神」の方に話題が移って忘れてましたなぁ。
 ことし1月に末期の脳腫瘍と診断され、4月に余命半年と宣告されたブリタニー・メイナードさん。宣言していた11月1日に住んでいたカリフォルニア州から、尊厳死が認められているオレゴン州へ夫ら家族とともに移り住んだ自宅で、医師から処方された薬によって亡くなったことに対し、様々な反響が。
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 2014年11月3日、米国で尊厳死を予告していた脳腫瘍患者の女性が自殺したことが報道され、米国人からさまざまなコメントが寄せられている。

 1月に末期の脳腫瘍と診断され、4月に余命半年と宣告されたブリタニー・メイナードさんは、当時住んでいたカリフォルニア州から、尊厳死が認められているオレゴン州へ夫ら家族とともに移り住んだ。メイナードさんはソーシャルメディアを通じて、11月1日に医師による処方薬で命を絶つと宣言しており、全米で議論が起こっていたが、1日、予告どおりに薬を服用し、息を引き取った。この報道は全米で高い注目を集めており、ネットユーザーがさまざまなコメントを書き込んでいる。

「ブリタニー・メイナードさん。あなたは選択の自由のパイオニアだ」
「これは彼女の人生、彼女の体、彼女の選択の問題だ。もし自分の宗教の教えに反するのなら、その人はこういう選択をしなければいい。他人を自分の信条に従わせようとするべきではないと思う」

「私たちは動物を安楽死させている。でもおかしなことに、同じことを人間に行うのは適切ではないと考えている人が多い。23年前、親友ががんで生涯を閉じた。8カ月間、普通の男性だった彼がまったく別人のように変わっていくのを見ていた。そんな風に生涯を閉じるなんて、あまりにつらい。誰にもそんな目にあってほしくないと思う。ブリタニーに神の祝福がありますように」

「勇敢なブリタニー、安らかに眠ってください」
「おやすみ、ブリタニー。とても個人的な、勇気ある行動を私たちと分かち合ってくれてありがとう」
「彼女にとってよかったと思う。とてもとても悲しい話だけれど、それでも彼女にとってはよかったんだと思う。彼女のお母さんと夫はこれから長い間泣くことになるだろうけれど、彼女はすばらしい人だ」

「彼女が自分の選択を公にしたことで、ほかの州も変わればいいと思う」
「なぜ、彼女の体は彼女のものと考えられるんだ?私の体は私のものではない。神様が私に大事にするようにと授けてくださったものだ」
「彼女と同じ州に住んでいなくてよかった」

 安楽死というと、不謹慎だがと前置きしたうえで、どうしても競走馬をイメージしてしまう。
レース中や調教中に骨折などをした場合、馬は衰弱死してしまうため、やむを得ない措置として行われる。
 例外もある。テンポイントだ。
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 骨折の程度は折れた骨(第3中足骨)が皮膚から突き出す(開放骨折)という重度のもので、日本中央競馬会の獣医師は安楽死を勧めたが、高田が了承するのを1日保留している間に同会にはテンポイントの助命を嘆願する電話が数千件寄せられ、電話回線がパンクする寸前になった。これを受けて同会は成功の確率を数%と認識しつつテンポイントの手術を行うことを決定した。

 テンポイントの骨折は大きく報道され、一般紙でも1月23日付の朝日新聞の朝刊が三面トップ6段抜きで扱った。テンポイントの闘病中もスポーツ新聞では症状が詳細に報じられ、連日厩舎にはファンから千羽鶴や人参などが届けられた。

日本中央競馬会テンポイントの手術と治療のために33名の獣医師からなる医師団を結成し、1月23日に手術を行った。手術の内容はテンポイントに麻酔をかけて左後脚を切開し、特殊合金製のボルトを使って折れた骨を繋ぎ合わせた後でジュラルミン製のギプスで固定するという内容のものだった。手術は一応成功したと思われ、2月12日に医師団は「もう命は大丈夫。生きる見通しが強くなった」と発言した。しかし実際にはテンポイントが体重をかけた際にボルトが曲がり、折れた骨がずれたままギプスで固定されてしまっていた。

2月13日に患部が腐敗して骨が露出しているのが確認され、同月下旬には右後脚に蹄葉炎を発症して鼻血を出すようになるなど症状は悪化の一途をたどった。3月3日には事実上治療が断念され、医師団はそれまで行われていた馬体を吊り上げて脚に体重がかからないようにする措置を中止し、テンポイントを横たわらせた。

3月5日午前8時40分、テンポイント蹄葉炎により死亡した。安楽死は最後まで行われず、自然死であった。骨折前に500kg近くあった馬体重は死亡時には400kgとも350kgとも300kgを切るとも推測されるまでに減少し、馬主の高田が大きな犬と思うほどに痩せ衰えた。
 その死はNHKが昼のニュース番組でトップニュースとして扱い、また当日のフジテレビの競馬中継では阪神競馬場のスタジオ(関西テレビ)と結んで、杉本清と志摩直人が画面に登場、テンポイントの死亡について語るコーナーを設けるなど、マスコミでも大きく報じられた。

 テンポイントの骨折、闘病、死は日本の競馬界に多くの問題を提起した。具体的には安楽死の是非、厳冬期に競馬を施行することの是非、重い斤量を課すことの是非などである。テンポイント安楽死させなかったことは馬主の高田夫妻が「生あるものを安楽死させることは忍びない」と考えたからであったが、「結果はテンポイントを苦しくさせただけではなかったか」という批判も起こった。
 テンポイントの骨折事故を受けて、日本中央競馬会ではハンデキャップ競走等の負担重量について再検討がなされ、過度に重い斤量を課す風潮が改められた。


 今回の彼女の「死」は、苦しみたくない。意志がわかり好きな人と見守られながら亡くなりたいという希望はあったか、逆に世界に向けてそれを発信し、宣言した期日直前には、未練的な発言も残している。これについて私の友人も、「やるのはいいが、静かになくなってほしい。騒ぐということは怖いのでは。」としている。

 一方で「死」にたいしては、漫画家水木しげるさんが自らの戦争体験をもとに、「行きたくても生きられない時代が我々にはあった。死にたいものには自由に死なせるべきだ」という言葉をかつてコメントしている。
 このことはいわゆる「尊厳死」に当たるか否か。わたしは「医師の力と安楽死という言葉を借りた「自殺」」としか見えない。

 生きるということはエネルギーが必要だが、亡くなることはその何倍も必要だと思います。

 死刑制度や我が国における医療の「胃ろう」の問題。「生と死」は、難しい。