ミャンマーにみる「ジャーナリストの立場とは」
ミャンマーで、通信社所属の邦人カメラマンが射殺されるという、痛ましい事件が、相撲協会の事件と並んで報じられています。はたからみれば、「そんな危ないところに行くからだ」という方もいるかもしれませんが、こういう人たちがいて、取材をするからこそ真実がわかるという皮肉にもそういう宿命といえます。
イラクでなくなったフリーカメラマンの芦田俊介(でしたっけ?)さんの事件といい、大相撲親方やアイドル歌手の尻ばかり追いかけているわけではございません。こういった人権の重大な侵害、テロやクーデターなど、危険があるなし関わらず、絶えず取材する人たちがいるということを忘れてはなりません。
しかしながら、このブログ同様、人間の記憶というものは、常に新しいものが残り、古いものは削除に近く、ニュースは生ものに近いのも、悲しきかなこれが現実といえます。どんなに取材していても、たった三行程度の文章でまとめられるのが現実。昔の「映画ニュース」がいいというわけではありませんが。
が、日本人は過去を振り返るのが好きな人種。年末には大相撲の事件とともに、この事件は重大ニュースとして扱われ、そして2007年の一つの出来事になるのです。時太山さんとともども、ご冥福をお祈りします。