徳島ヴォルティスが7年ぶりのJ1昇格を果たした。J2第41節が16日に各地で行われ、首位徳島はホームで14位大宮アルディージャに1-0で勝利。昇格に王手をかけてから2試合連続でお預けとなっていたが、“3度目の正直”でJ1への切符をつかんだ。
今節の徳島は勝てば文句なしで、引き分けの場合は2位アビスパ福岡が敗戦、もしくは3位V・ファーレン長崎が引き分け以下で、敗れても長崎が引き分け以下で昇格が決まる状況だった。
開始から圧倒的にボールを支配する徳島は前半21分に先制する。右サイドのMF小西雄大が縦パスを送り、内から外へ斜めのランニングで抜け出したMF浜下瑛が右足でクロス。ニアのFW垣田裕暉が相手と競りながら頭で合わせると、ふわりとしたボールがゴール右隅に吸い込まれる。垣田は大一番で3試合ぶりとなる今季17得点目を記録した。
徳島はリード後もテンポよくボールを回し、チャンスを作り出していく。ピンチの場面ではGK上福元直人がファインセーブ。追加点こそ奪えなかったが、優位にゲームを進めて1-0のまま逃げ切った。
首位徳島は今節の白星で勝ち点84。他会場では2位福岡が勝利を収めて勝ち点81、3位長崎がドローで勝ち点77となった。この結果、首位徳島と3位長崎のポイント差が残り1試合で5から7に開き、昇格圏内の2位以内が確定。就任4年目のリカルド・ロドリゲス監督の下、7年ぶりのJ1昇格を果たした。20日の最終節では同じく昇格を決めた福岡とJ2初優勝を懸け、敵地での直接対決に臨む。