フジテレビは4日、1990年1月の放送開始から、アニメ「ちびまる子ちゃん」(日曜午後6時)のナレーションを務めてきたキートン山田さん(75)が番組を降板すると発表した。来年3月28日の放送分が最後の出演になる予定。
山田さんは、登場人物に対するクールな突っ込みなどを温かみのある独特の声で読み上げ、番組の人気を支えた。特に「後半へ続く」「もっともな意見である」などの定番のナレーションは、多くの人に親しまれた。
降板は本人の申し出があり決まったという。後任は今後、オーディションなどを行い決定する。
山田さんは、「一休さん」の足利義満(将軍さま)の声や、「ゲッターロボ」の神隼人の声などで声優として活躍。その後、軸足をナレーションに移し、「ポツンと一軒家」(テレビ朝日系)、「ローカル路線バス乗り継ぎの旅Z」(テレビ東京系)などバラエティー番組も担当している。
山田さんは「スタッフの皆さん、キャストの皆さん、そして『ちびまる子ちゃん』ファンの皆さん、ありがとうございました‼ 番組はまだまだ“後半へつづく”のである」とのコメントを発表した。