新型コロナウイルス感染拡大に伴い、鶴岡市中心部で繰り広げられる鶴岡天神祭について、実行委員会が5月25日のメインパレードなど今年のイベントを中止する方向で検討していることが11日、関係者への取材で分かった。13日に開かれる同実行委総会で中止を正式決定するとみられる。
鶴岡天満宮の例祭で、編み笠と手拭いで顔を隠した「化けもの」が酒やジュースを振る舞い、大規模なパレードが毎年繰り広げられる。関係者によると、密集を避けることや外出の自粛など感染防止の観点からイベントは開催が困難と判断した。同天満宮での神事は行われる予定。
また、鶴岡天神祭、酒田市の酒田まつりとともに「庄内三大祭り」とされる6月5日の鶴岡市大山地区の大山犬祭りは、11日までに中止が決まった。山車や大名行列が練り歩く椙尾(すぎのお)神社の例祭で、同神社の宮野直生宮司は「感染防止のため苦渋の決断をした」と話している。同神社での祭典は行われる。
月山志津温泉が営業自粛を決定
西川町の月山志津温泉旅館組合(志田昭宏組合長)は11日、感染拡大を防ぐため、13日から5月6日までの営業自粛を決めた。
組合に加盟する旅館10軒全てが足並みをそろえ、宿泊予約者には各旅館が順次連絡し理解を求める。志田組合長は「住民と宿泊客の安全を最優先に考えて判断した。大変心苦しいが、日を改めてぜひまた訪れていただけるとありがたい」と話した。