「大相撲名古屋場所・9日目」(15日、ドルフィンズアリーナ)
2日目(8日)の竜虎(尾上)戦で古傷の右膝を負傷し3日目から休場した元関脇で十両の安美錦(40)=伊勢ケ浜=が15日、名古屋市内の部屋で四股、すり足など基礎運動で汗を流した。10日目の再出場も見送りとなり、今場所、十両残留へノルマとされる6勝に届かなくなった。
「できることをやるけど劇的に良くなるわけじゃない」と、右膝の状態はまだ出られるレベルにはない。「いろんな気持ちが出ている。今は一生懸命頑張っているとしか言えない」と、今後に関し熟考している。
十両残留が厳しくなったことに「可能性がなくなるわけだから」と現実を受け止める。「出るのか出ないのか。本当、一生懸命やって一生懸命考えている」と語った。
師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は「まだ(右膝に)力が入らない」と10日目の再出場がないことを明言。「また話します」と、今後に関し、師弟で再び話し合う意向を示した。