2016年に熊本地震を経験した熊本県では19日、最大震度6強を観測した新潟県や山形県の被災地に向け、物資の輸送や人材派遣の支援が始まった。
【写真】山形県鶴岡市で亀裂が入った道路
熊本市は同日午後、被害の大きかった山形県鶴岡市からの要請を受け、被災対応を熟知した職員2人の派遣を決定。2人は20日から3日間の予定で、家屋の被災認定など初動対応について助言する。
鶴岡市は熊本城を築城した加藤清正の墓碑があるゆかりの地で、熊本地震の際には応援職員の派遣を受けたという。熊本市は「熊本の経験を役立て、支援の恩を返したい」としている。
熊本県は、鶴岡市と新潟県村上市に支援を打診し、備蓄している防災物資からブルーシート計300枚を届けることを決めた。19日午後4時すぎ、備蓄倉庫がある熊本県益城町の消防学校から、荷を積んだトラックが出発。21日午前中に村上市、同午後に鶴岡市に到着する予定という。
県健康福祉政策課の村上知生主幹は「梅雨に入り、雨への備えが必要。熊本地震でもブルーシートは非常に役に立った。有効に活用してほしい」と話した。