上方落語の最長老、笑福亭松之助(本名・明石徳三=あかし・とくぞう)さんが22日、兵庫県内で亡くなった。93歳だった。
松之助さんは、明石家さんま(63)の師匠として知られ、自身は5代目笑福亭松鶴に師事しながら喜劇役者の道を歩み、吉本新喜劇と松竹爆笑劇でも座長を務めたこともある異色の落語家。14年3月、6代桂文枝の襲名興行千秋楽では、弟子さんまと共演し、元気な姿を見せていた。
長男は落語家明石家(あかしや)のんき(本名・明石弘之=あかし・ひろゆき)。
松之助さんは48年に5代目笑福亭松鶴に入門。戦後の上方落語を復興させた「四天王」のリーダー格だった故6代目笑福亭松鶴さんの弟弟子。上方落語では最高齢ながら、開設したブログを15年末まで更新。16年3月には著書「草や木のように生きられたら」を発売するなどしていた。