去年夏の甲子園に出場した高知商業の野球部員が、ユニフォーム姿で有料のイベントに出演したことについて、高野連＝日本高校野球連盟は13日、再審議を行い、出演自体は商業利用にはあたらないとしたものの、舞台でのユニフォームの着用が処分の対象にならないか継続協議することにしました。
高知商業の野球部員は去年12月、同じ高校のダンス同好会が行った入場料500円の発表会で、夏の甲子園で応援してもらったお礼としてユニフォーム姿でダンスを披露しました。
高野連は先月、日本学生野球憲章で禁じられている野球部員の商業的な利用にあたるとして、野球部長の処分が相当として日本学生野球協会への上申を決めましたが、ほかの高校からも同様の報告が寄せられたため上申を保留しました。
そして13日、高野連で再審議した結果、発表会は学校行事の一環のうえ、入場料は会場使用料を得るためだったとして、日本学生野球憲章で禁じる商業利用にはあたらないと結論づけました。
しかし、野球部員がユニフォーム姿で舞台に上がったことについて、過去に使われていた日本学生野球憲章の問答集でテレビや舞台でユニフォームの着用を認めていなかったことから、今月20日の理事会で処分の対象にならないか、改めて協議することにしました。
高野連は「商業主義ではないということで意思統一が図れたが、ユニフォームの着用はルール違反かどうか慎重に協議したい」と話しています。
