日本相撲協会は5日、東前頭6枚目の貴ノ岩(28=千賀ノ浦部屋)が24歳の付け人の弟弟子に対し暴行をはたらいたと発表した。貴ノ岩は昨年10月の元横綱日馬富士による傷害事件の被害者だったが、今度は暴行の加害者となった。
【写真】T―ARAと笑顔を見せる貴ノ岩
【貴ノ岩これまでの経緯】
▼17年10月26日 未明に日馬富士から暴行を受けて頭部を負傷
▼10月29日 鳥取県警に出向き、被害届提出
▼11月5日 福岡市内の病院に入院
▼11月9日 退院
▼11月10日 九州場所の休場が発表される
▼11月13日 九州場所2日目に診断書提出
▼12月3日 この日から開始の冬巡業を休場
▼12月19日 日本相撲協会危機管理委員会の聴取を受ける
▼12月26日 初場所番付発表。十両に陥落
▼18年1月12日 診断書を提出して初場所の休場が決定
▼2月20日 春場所宿舎の京都入り
▼2月26日 春場所番付発表。特例措置で十両にとどまる。公の前で初めて稽古再開
▼3月1日 朝稽古後、貴ノ岩が騒動後初めて公の場で取材に応じる。午後には宇治市長を表敬訪問
▼3月 三場所ぶりの復帰となった春場所を8勝7敗で終える
▼5月 夏場所は11勝4敗で終える
▼7月 名古屋場所で13勝2敗の成績を挙げ、十両優勝
▼9月 秋場所で6場所ぶりに幕内の土俵に上がり、10勝5敗
▼9月25日 貴乃花親方(元横綱)が日本相撲協会に退職届を転出。内閣府に提出した告発状の内容を事実無根と認めるよう、相撲協会から有形、無形の“圧力”があったと主張。
▼10月2日 千賀ノ浦部屋へ引っ越し
▼10月4日 提示された金額に誠意がみられないとして、元横綱・日馬富士に2413万5256円の損害賠償を求め東京地裁に提訴
▼10月25日 日本相撲協会が暴力決別宣言を発表
▼10月30日 提訴取り下げ。「裁判を起こしてから、母国モンゴルでは私に対する想像を超える強烈なバッシングが始まり、私の家族もモンゴルで非常につらい目に遭った」などと説明
▼12月5日 日本相撲協会は、貴ノ岩が冬巡業の4日午後11時ごろ24歳の付け人の弟弟子に対し暴行をはたらいたと発表