「日本ボクシング連盟で助成金の不正流用があった」などとして、選手ら３３３人から告発状が提出された問題で、連盟が先月３０日、助成金を支給していたＪＳＣ（＝日本スポーツ振興センター）などを訪れ「不適切な使用があった」と認め謝罪していたことが分かった。
一方、岐阜県では１日から、連盟の山根会長が出席する予定だったボクシングのインターハイが行われている。試合は２日からということで、会場のＯＫＢぎふ清流アリーナでは、現在、リングの周辺などで準備が行われている。
１日午後２時からは開会式が行われたが、山根会長は姿を現さなかった。開会式の挨拶では吉森副会長が代役を務め、「会長は病気で寝込んでいるため、欠席している」などと述べた。
一方、関係者によると、開会式の前、山根会長が全国高等学校体育連盟（＝全国高体連）ボクシング専門部の佐藤委員長について「俺が壇上に上がらないのにあいつを壇上に上げるな」などと側近に指示していたという。佐藤委員長は指示通り、開会式の壇上には上がらなかった。
宮崎県ボクシング連盟・菊池浩吉副会長「山根明会長が『自分が行っていないのにあいつらを上らせるな』という指示をしたらしく、会場にも来ているが、佐藤委員長は上に上がられていません。上がれない状態です」
全国高体連ボクシング専門部・佐藤委員長「（Ｑ：きょう座らなかったのは自身の判断？）最終的にはそうですね。（Ｑ：指示があった？）そういうことも含めてちょっと」
問題発覚以降、山根会長はまだ公の場には姿を現していないが、７日に行われるインターハイの閉会式には出席する予定だという。
