大相撲の貴乃花部屋の力士、貴公俊(たかよしとし)(21)が今年3月、付け人の力士に暴行した問題で、大阪府警は5日付で、貴公俊を傷害容疑で大阪区検に書類送検した。既に示談が成立しており、府警は「寛大な処分」を求める意見を付けた。
送検容疑は、3月18日、大阪市浪速区のエディオンアリーナ大阪であった春場所8日目の取組後、支度部屋で当時付け人だった貴西龍(たかせいりゅう)の顔を複数回殴り、軽傷を負わせたとしている。
捜査関係者によると、貴公俊は暴行を認めて謝罪し、貴西龍には処罰を求める意思はなかったが、場所後の4月に第三者から告発状が出されたという。
この問題では、日本相撲協会が3月、貴公俊を1場所の出場停止処分にしたほか、監督責任を問い、元横綱の貴乃花親方を2階級の降格処分とした。