夜だるま昆布長の、カウントギリギリ!(;゚д゚)(つд⊂)

Yahoo!ブログより移籍いたしました、夜だるま昆布長と申します。自身障がい者で、施設に通所しながら、日々アビリンピックの練習や、個人新聞を製作しています。Officeむいんぐ代表。林家木久扇名付け人です。山形県鶴岡市。

夜だるま速報『米大統領 イラン核合意の離脱発表 過去最大級の経済制裁へ』

アメリカのトランプ大統領はイラン核合意から離脱し、イランに対して過去最大級の経済制裁を行うと発表しました。イランが核開発を大幅に制限する見返りに、経済制裁を解除するとした核合意の枠組みの崩壊につながるおそれもあり、核合意の維持を求めてきたヨーロッパなど国際社会にも大きな波紋を広げています。

トランプ大統領は8日午後2時すぎ(日本時間9日午前3時すぎ)からホワイトハウスで演説し、「今の核合意のもとではイランの核保有を止められない。核合意は根本的に欠陥だ」と述べ、前のオバマ政権が結んだ核合意から離脱する考えを明らかにしました。そのうえで、「イランの政権に対する制裁を再開させる文書に署名する。われわれは最大級の経済制裁を実施していく」と発表しました。

アメリカ政府によりますと、トランプ大統領の今回の発表を受けて、イランの中央銀行などと取り引きする外国の金融機関やイラン産の原油など、資源の取り引きに関わっている企業などが制裁の対象になるということです。

アメリカ政府は取り引きの内容によって、90日と180日の2段階の猶予期間を設けるとしていて、この期間内に取り引きをやめなければ制裁を科すと警告しています。

核合意はイランの核開発を大幅に制限する代わりに、関係国が制裁を解除するとしたものですが、トランプ大統領は今週12日の期限までに核合意の欠陥を修正できなければ離脱すると主張してきました。

アメリカが離脱の方針を明らかにしたことでイランは強く反発していて、核合意の枠組みの崩壊につながるおそれもあります。

イランの核合意をめぐっては、先月、フランスのマクロン大統領やドイツのメルケル首相らが相次いでワシントンを訪問し、核合意の維持を求めてきましたが、トランプ大統領の判断に対し、ヨーロッパなど国際社会にも大きな波紋を広げています。

イスラエル首相「勇気ある決断に感謝」
イスラエルのネタニヤフ首相は、アメリカのトランプ大統領がイラン核合意からの離脱を表明したあと、直ちに会見し、「イスラエルは当初からイラン核合意に反対しており、トランプ大統領の歴史的な勇気ある決断に感謝したい」と述べました。

一方、イスラエル軍は隣国のシリアにあるイランの軍事施設で不審な動きが確認されたとして、シリアと接する地域についてはミサイル攻撃を警戒し、避難用のシェルターをすぐに使用できるよう準備を指示しました。また、ミサイルを迎撃するための防衛システムの配備も各地で進めているとしています。
サウジアラビア 米の判断を歓迎
イランと敵対するサウジアラビアは8日、国営通信を通じて声明を発表し、トランプ大統領の判断を歓迎しました。そのうえで「サウジアラビアはイランが核開発を進めたり、大量破壊兵器を取得したりすることが絶対にないように、アメリカや国際社会とともに連携していく」として、イランが地域での影響力を拡大しないようアメリカなどと協力していく姿勢を強調しました。
仏大統領「米の決断を残念に思う」
アメリカのトランプ大統領がイラン核合意から離脱すると発表したことに対し、フランスのマクロン大統領は8日、ツイッターに「フランスとドイツ、そしてイギリスはアメリカの決断を残念に思う。核不拡散の体制が危機にひんしている」と投稿し、トランプ大統領の決断を批判しました。
EU 核合意維持 制裁解除続ける考え
イラン核合意の交渉の調整役を担ったEU=ヨーロッパ連合のモゲリーニ上級代表は8日、訪問先のイタリアで緊急の記者会見を行い、遺憾の意を示しました。そのうえで、「イランが義務を果たすかぎり、EUも核合意の内容を完全に履行する」と述べ、アメリカが離脱しても核合意を維持し、制裁の解除を続ける考えを示しました。

さらに、イランとの核合意は世界の核不拡散の枠組みの維持や朝鮮半島の非核化を目指すうえで重要な役割を担っているとして、アメリカの離脱によって北朝鮮の非核化を目指す国際社会の外交努力に悪影響が出ることに懸念を示しました。

また、トランプ大統領が過去最大級の経済制裁を科すと発表したことについても懸念を示し、直ちに関係国の外相らと協議する考えを示しました。

一方、EUのトゥスク大統領も来週、ブルガリアで開かれる首脳会議で対応を協議する考えを示しました。

また、トランプ大統領の発表に先立って、EUとイギリス、ドイツ、フランスの3か国、それにイラン外務省の高官は8日、ベルギーの首都、ブリュッセルにあるEU本部で協議しました。協議の具体的な内容は明らかになっていませんが、今後の核合意の枠組みについて意見を交わしたものと見られ、アメリカを除く関係国の対応が注目されます。
オバマ前大統領「深刻なあやまち」
オバマ前大統領は8日、声明を発表し、「核合意を危機にさらす決断は深刻なあやまちだ」と述べて厳しく批判しました。

この中で、オバマ前大統領は核合意はイランの核開発計画を著しく後退させ、現在も合意が機能していることはヨーロッパの同盟国や専門家だけでなく、マティス国防長官も認めていると指摘しました。

そのうえで、イランの核合意に含まれる査察と検証の枠組みは、北朝鮮の非核化でアメリカが取り組むべきことそのものだとして、合意からの離脱は「全く誤った方向に導くものだ」と主張しました。そして、「核合意がなければ、アメリカには最終的にはイランの核武装か中東での新たな戦争という負の選択肢しか残らないかもしれない」と警告し、核合意を維持すべきだと訴えました。
国連事務総長「深い懸念」
国連のグテーレス事務総長は8日、報道官を通じて声明を発表し、「深い懸念を表明する。核合意は核不拡散における外交の重要な成果で、国際的な平和と安全に貢献してきたものだ」として、アメリカの対応に憂慮の念を示しました。

そのうえで、「核合意へのほかの参加国には、合意にある義務を順守することを求める」として、イランをはじめとするほかの参加国に対し、合意内容を守るよう呼びかけました。