2日昼前、京都の南禅寺の境内で、薬品のようなにおいがし、参拝客ら19人がのどの痛みなどを訴えた。
2日午前11時半ごろ、京都市左京区にある南禅寺の方丈という建物で、「薬品のような刺激臭がする」と職員から消防に通報があった。消防などによると、19人がのどの痛みや頭痛などを訴え、うち4人が病院に搬送された。1人が手足のしびれを訴えているが、全員軽症とみられるという。
現場にいた人「一挙にこしょうを吸い込んだみたいな感じでした。20人弱くらいが中から出てきたと思います。呼吸困難みたいに倒れこみそうな感じの人もいらっしゃいました」
午後1時半現在、南禅寺は参拝客を避難させ、拝観を中止している。異臭がした方丈は国宝に指定されていて、消防は、周辺に不審物がないかなど、原因を調べている。