NHKは10日、東京・渋谷の放送センター建て替え工事(第1期)を竹中工務店・久米設計の設計施工共同企業体が573億円で落札したと発表した。
一般競争入札には、他にも大林組や大成建設、清水建設が代表の3グループが参加予定だったが、リニア中央新幹線の建設工事をめぐる談合事件で3社が指名停止処分を受け審査途中で失格に。最終的に1グループの参加で落札された。落札率は90・7%。NHKの大橋一三理事は「入札結果を見れば、1社になっても競争性が保たれたことは明らか」と述べた。
1期工事では放送センター全体の基本設計と、ニュースセンターなどが入る情報棟(地上9階、地下1階)の新築を行う。2020年秋の着工で、25年からの利用を予定。番組制作に使う制作事務棟なども順次、建て替えるという。