日本高校野球連盟(日本高野連)は21日、大阪市内で理事会を開き、監督が申告するだけで、投手が投球せずに故意四球ができるルールを、少なくとも今年は導入しないことを決めた。
「故意四球の申告制」は、1月のプロ・アマ合同の野球規則委員会で導入が決まったが、高校野球では▽周知徹底をするのに時間がかかる▽故意四球が少なく、実用性が低い――などを理由に今年の採用は見送った。
投手が足を上げてから動きを止めるなどして投げる「2段モーション」について、同委員会で公認野球規則の「反則投球」から削除されることになったが、高校野球では従来通り「反則投球」とすることも決めた。日本高野連の窪田哲之・審判規則委員長は「高校野球では、正しい投球を指導するべきだと考えた」と説明した。