石川県の石川テレビ(フジテレビ系列、金沢市)と、北陸放送(TBS系列、同)で10日夜、放送が中断するトラブルが発生した。鉄塔への落雷が原因と見られ、11日朝になってもトラブルは続き、復旧のめどは立っていないという。
【写真】北陸放送のテレビ画面=11日午前7時53分、金沢市香林坊2丁目
石川テレビによると、10日午後6時40分ごろから金沢市や加賀市など、石川県南部の広い範囲で電波の送信が止まり、約38万世帯で視聴できなくなった。北陸放送は同日午後7時前に金沢市など県南部で放送が中断し、約38万世帯で視聴できなくなった。北陸放送は金沢市内にある石川テレビの鉄塔を共用して送信機器を設置している。
電波の送信が止まった後に石川テレビの社員が鉄塔にのぼり、ケーブルから火花が出ているのを確認して119番通報、消防車が出動した。両社は鉄塔への雷の直撃が原因の可能性があるとしている。
石川テレビはホームページやツイッターで、北陸放送もツイッターや同社のラジオなどで中断を告知。両社とも10日深夜から11日未明の間にケーブルテレビ加入者は視聴できるようになったほか、仮設の送信設備により狭いエリアでは放送を再開しているとしている。