大相撲の横綱・日馬富士が、鳥取市内の飲食店で平幕の貴ノ岩に暴行した問題で、鳥取県警察本部の任意の事情聴取に対し、日馬富士が暴行を認めたことが捜査関係者への取材でわかりました。警察は暴行に至ったいきさつや当時の状況についてさらに調べることにしています。
大相撲の横綱・日馬富士は、巡業中の先月25日、鳥取市内の飲食店で貴ノ岩を殴ったことを認め、けがを負ったという被害届を受けて、鳥取県警察本部が傷害の疑いで調べています。
警察は、17日午後、東京・両国の国技館で、横綱本人から初めて、任意で事情を聴き、日馬富士は17日夜9時20分ごろ、車で国技館をあとにしました。
この事情聴取に対し、日馬富士が暴行を認めたことが捜査関係者への取材でわかりました。複数の相撲関係者によりますと、2人は当時、ほかの横綱・白鵬や鶴竜など複数の力士らと酒を飲みながら食事をしていて、この中で日馬富士が貴ノ岩の日頃の言動について注意していたところ、貴ノ岩がスマートフォンの操作を続けたことに腹を立て繰り返し殴ったということです。
一方、同席していた白鵬は、暴行があったことは認めていますが、ビール瓶で殴ったことは否定するなど、暴行の状況については出席した人の間で一部異なる証言が出ています。警察は暴行に至ったいきさつや当時の状況についてさらに調べることにしています。