<日馬富士暴行>スポーツ庁が相撲協会から事実関係聴取開始
◇鈴木長官「暴力は断固反対。根絶の必要ある」
大相撲の横綱・日馬富士関がモンゴル出身力士の後輩に暴行した問題で、スポーツ庁は14日、日本相撲協会に対して、事実関係の聴取を始めた。同庁の鈴木大地長官は記者会見で「事実関係を確認しながら対処していくが、暴力は断固反対。根絶していく必要がある」と厳しい口調で述べた。
力士の八百長や野球賭博の関与、暴行事件などの問題が相次ぎ、日本相撲協会は法令順守のため、研修会などを行ってきた。研修会にも出席してきた鈴木長官は「二度と起こらないよう是正に努めていたが、残念ながら少し後退してしまった」と嘆いた。
問題が繰り返し起こる原因について、鈴木長官は「師弟関係、主従関係など古いしきたりが関係しているのかどうか検証していく必要がある」と角界の独特な体質を指摘した。