鶴岡市の加茂水産高の実習船「鳥海丸」（233トン）が9日、酒田市の酒田港で、100キロ超の“大物”9匹を含む飛島沖で漁獲したクロマグロ43匹を水揚げした。最も重いもので135.5キロあり、乗組員らがクレーンを使って冷凍庫からつり上げ、県漁協に運んだ。
クレーンでつり上げられるクロマグロ＝酒田市・酒田港
クレーンでつり上げられるクロマグロ＝酒田市・酒田港
鳥海丸には海洋技術科工学系の2年生12人と教員、乗組員の計29人が乗り込み、9月から2カ月間の実習航海を行った。今回水揚げした分は10月29日～今月7日に飛島の西18キロ付近で行ったはえ縄実習でかかった。同校の白沢誠教諭は「まさに大漁だ」と話し、生徒たちからは「でっけえ」と何度も歓声が上がったという。
船は8日に帰港。生徒たちは9日午前に下船していたため、水揚げは乗組員らで行った。青空の下、冷凍されたクロマグロの巨体が冷気をまといながら船内から次々と運び出された。いずれも同日中にせりにかけられた。
