リング上で負った頸椎完全損傷の重傷のため療養中の人気プロレスラー・高山善廣(50)の公式ブログが8日更新され、高山の妻がファンに向け現在の容態報告を行った上で、プロレス界に広がる募金活動への感謝の言葉をつづった。
ブログは「高山善廣が試合中にケガをしてから、6か月がたちました。あっという間の半年? まだ半年?」との書き出して始まった。
近況については「最近の高山は、電動車椅子に乗る練習をしています。手は動かないので、アゴでコントローラーを操作しています。最初から上手くて、リハビリの先生にビックリされていましたが、これはきっと、ラジコンなどで遊びまくってたおかげなのではないかと、私は思っています」とつづられ、「本人は電動車椅子に乗って、半年ぶりに自分の意志で動けた、と喜んでおりました。こうやって少しずつ、自分でできることが増えていけばいいのかなと思っております」と、リハビリの現状について記した。
高山のために鈴木みのる(49)らが立ち上げた支援団体「TAKAYAMANIA」では、治療費などの募金活動が行われている。ブログでは「この半年の間に、皆さまには色々な形でご支援していただいてます。募金していただいた方、Tシャツを買っていただいた方、あたたかい言葉をかけて下さった方、ここで改めて皆さまにお礼を言わせて下さい。本当にありがとうございます。高山共々、心から感謝しております」とつづられた。
高山は今年5月4日、プロレス団体・DDTの大阪・豊中大会で6人タッグマッチに出場。回転エビ固めを行ったときに頭から落ち、そのまま動けなくなり救急搬送され、当初、頸髄損傷および変形性頚椎症との診断を受けた。
5月8日に手術を行ったが、術後に良化傾向が見られず、8月中旬に関東の病院に転院。頸髄完全損傷という、さらに厳しい診断が下され、首から下は動かず、現状では回復の見込みがないとされている。