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【社会】
日東道「朝日温海道路」 本格工事へ
村上で起工式
くわ入れをして工事の安全を祈った朝日温海道路の起工式=9日、村上市大須戸
くわ入れをして工事の安全を祈った朝日温海道路の起工式=9日、村上市大須戸
日本海東北自動車道(日東道)の一部となる、新潟・山形県境の「朝日温海道路」本県区間の起工式が9日、村上市大須戸のトンネル工事現場付近で行われた。日東道の「ミッシングリンク(途切れた区間)」解消に向け、本体工事が本格的に始まった。
朝日温海道路は村上市の朝日まほろばインターチェンジ(IC)-山形県鶴岡市のあつみ温泉ICまでの40・8キロで、2013年に事業化した。総事業費は1900億円。本県区間34・1キロのうち半分近くがトンネルや橋となる。これまでに3割ほどの用地買収・契約が進んでいる。完成時期は未定。
起工式は村上市、県、国土交通省でつくる実行委員会が主催。米山隆一知事や自治体関係者、地権者ら約200人が出席した。高橋邦芳・村上市長は「本県側の本格着工で期待も高まってきた。工事が円滑に進むよう地元として後押ししたい」とあいさつ。関係者がくわ入れをして、工事の安全を祈った。
国交省北陸地方整備局の小俣篤局長は「本格着工を待ち望んでいた地元の思いを実感した。事業者として一日も早い完成に向けて努力したい」と話した。
日東道は現在、県内では新潟市の新潟中央ジャンクションから朝日まほろばICまでが開通している。