トランプ大統領、「パリ協定」からの離脱を表明
アメリカのトランプ大統領が、地球温暖化対策の枠組みであるパリ協定からの離脱を表明しました。脱・炭素化社会に向けた国際的な取り組みの後退は避けられません。
「アメリカとその市民を守るという私の神聖な義務を果たすため、アメリカはパリ協定から離脱します」(アメリカ トランプ大統領)
経済成長と国内雇用を最優先とするトランプ氏は、温室効果ガスの大幅な削減を取り決めたパリ協定からの離脱を公約に掲げていました。ただ、政権内部では枠組みに残るべきだという意見も強く、先週イタリアで行われたG7でも、各国首脳がアメリカの離脱回避に向けて説得を続けていました。
しかし、内政の混乱やロシアをめぐる疑惑などで支持率が低迷するなか、政権の浮揚に向けてトランプ氏の判断で離脱に舵を切ったかたちです。
世界2位の温室効果ガスの排出国で、パリ協定を採択に導いた原動力の一つだったアメリカの離脱は、脱・炭素化社会に向けた国際的な取り組みへの大打撃です。(02日04:45)