元世界ランク1位の女子ゴルフの宮里藍(31)が29日、都内で引退表明会見に出席した。「昨年の夏ごろに現役の選手を引退する決意を決めました」と冒頭で語った。引退理由はモチベーションの維持が難しくなったからとした。
引退理由については「モチベーションの維持が難しくなったのが一番の決め手。感じたのが4、5年前でして、自分の中でもそこをどう消化していいのか手探りで進むしかなかった」とした。復帰する可能性は「第一線を維持するにはものすごくエネルギーをつかう。限界を感じてしまった上での今回の決断なので、今のところはないと思います」と否定した。
沖縄県出身の宮里は東北高に進学し、高校3年の2003年9月に日本ツアーのミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンで当時のツアー最年少の18歳で優勝。その後プロに転向。06年から米女子ツアーに本格参戦し、09年のエビアン・マスターズで初優勝した。10年には年間5勝を挙げ、世界ランキング1位を12週もキープした。
父・優の指導のもと長男・聖志、次男・優作もプロゴルファーとして活躍。ゴルフ一家の3きょうだいの末っ子として育った。